団塊オヤジの短編小説goo

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都月満夫の短編小説集2

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都月満夫の短編小説集

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「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
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「身は縛られても心は縛られぬ。権力者よ、汝らに何ができよう」

2011-09-07 10:49:51 | 雑学・豆知識・うんちく・小ネタ

今日は昨日の「アトラス(Atlas)」の弟、「プロメテウス(Prometheus)」の話です。

Photo_2 「アトラス(Atlas)」の弟、「プロメテウス(Prometheus」が人間に「火」を与えました。その結果、ゼウスの怒りをかい、コーカサスの山の岩に鎖でつながれ、永遠に、はげ鷹に腹を引き裂かれ、肝臓をついばまれ続ける、という刑に処されました。

プロメテウスは不死の身であったので、一度腹を裂かれても、すぐにもとに戻ります。このため、刑は永遠に続きます。傷が治ったとたんに、再び、腹を裂かれるのです。これほどにまで残酷な刑はあるでしょうか。不死身ゆえに、死ぬこともできず、毎日、永遠に、苦しみ続けるのです。人間に「火」を与えたことは、そんなに苦しむべき罪なのでしょうか。

人間に「火」を与えた「プロメテウス」の話はこのようなものです。

ある日「プロメテウス」が人間界を見下ろしたところ、人間は無知と暗闇の中にいました。そこで、全能の神「ゼウス(Zeus)」の所へ行き、人間に「火」を与えたいと掛け合いました。しかし、ゼウスは「無知というのは罪を知らないということだ。人間は、誰かが不幸だと思わせない限り、ずっと幸福なのだ。」と言って、取り合ってもらえません。

「プロメテウス」はそれでも、どうして人間に「火」の贈り物をしたらいけないのか、教えてほしかったのです。

Photo_3 「ゼウス」は「もし人間に火を持たせたら、人間は神同様、強力な存在となろうとし、オリンポスを荒らしにやってくるだろう」と答えました。しかし、「プロメテウス」は、この回答に満足せず、翌朝、日の出の「火」を少し盗んで人間に渡したのです。

 「火」のおかげで、闇と寒さを人間は恐れなくなりました。人間は洞窟から外に出ました。暖かい火を囲んで、小屋を建てることも覚えました。「火」からあらゆる技術が生まれました。土器をつくり、煮、炊き、焼く料理を始めました。そして金や銀など鉱石を溶かす術を身につけ、そこから生活の道具や装身具が生まれ、武器や貨幣が生まれたのです。人間は剣を作り、槍を作り、兜をかぶり、戦争に出かけました。

火を与えられて、人間は幸福になったのでしょうか。

更に彼は人類に「言葉」を与えました。そこから「思想」と「学問」が生まれました。また「音楽」を与え、人々の心を高めました。「医術」や、「建築」「天文」「数学」「牧畜」「航海」を教えました。やがて「都市(ポリス)」も出来ました。彼はまさに「文化の父」でありました。

プロメテウスは、人間に「火」を与えたことで、三万年(三千年とも)もの間、こうした残酷な刑罰を受け続けていたのです。 

Photo_4 あるとき、勇敢な英雄「ヘラクレス(Heracules)」が彼の前にあらわれ、はげ鷹を殺し、プロメテウスは苦痛から解き放たれました。

「プロメテウス」は人間に文明と技術をもたらしました。

今、私たちは機械のみならず、技術や情報という名の鎖につながれています。人間を、この鎖から解き放ってくれるヘラクレスは、いつ現れるのでしょうか・・・。

Photo

したっけ。

コメント (10)
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倉内佐知子

「涅槃歌 朗読する島 今、野生の心臓に 他16篇(22世紀アート) 倉内 佐知子 22世紀アート」

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