団塊オヤジの短編小説goo

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「秋茄子は嫁に食わすな」について考える

2011-09-22 10:26:31 | 雑学・豆知識・うんちく・小ネタ

秋茄子(あきなす)は嫁に食わすな」は東日本の言い方で、西日本では「秋茄子(あきなすび)は嫁に食わすな」と言うそうです。

これ諺の意味については複数の説があります。一般的と思われる順に書いてみます。

①秋茄子は味が良く、嫁に食べさせるのはもったいないとする説。

Photo_3 これは姑の嫁いびりの考え方ですね。

昔のことですが、嫁は他家から嫁いで来るので一番地位が低く、軽んじられていたようです。

これと同じ趣旨の諺に「秋かますは嫁に食わすな」、「秋鯖(あきさば)は嫁に食わすな」、「五月蕨(ごがつわらび)は嫁に食わすな」などがあります。

いずれも、封建的な家族制度の中で生まれた言葉です。

②秋茄子は体を冷やすから、大事な嫁に食べさせるなという説。

これは逆に嫁をいたわるやさしい考え方だとしています。しかし、これは嫁いびりの言い訳だとする説もあります。

③秋茄子は多食すると子宮を冷やし跡継ぎに影響するので気をつけろとする説。

同じ身体を冷やすから食べさせるなでも ②の嫁の身体を心配してのいたわりの発想とは違い、後継ぎが出来ないと困るからと言う視点です。嫁いびりの発想①と同じです。

④秋茄子は種が少ないので、子種ができなくなるから食べさせるなという説。

これも ③の発想と同じで嫁の身体ではなく家(後継ぎ=男児)が大事なのです。

⑤「よめ」とはそもそも夜目、つまりネズミのことで、おいしい秋茄子をネズミに食べられないよう気をつけろとする説。

Photo_2 これは、鎌倉時代の和歌集『夫木和歌集(ふぼくわかしゅう)』(1310年頃)にある

秋なすび わささの粕につきまぜてよめにはくれじ 棚におくとも

・・・が語源だといわれています。「わささ」は「若酒」と書き「新酒」のことで、「よめ」は「夜目」で「ネズミ」だというのです。つまり、「秋茄子を酒粕に漬けて美味しくなるまで棚に置くのはよいが、ネズミに食べられないように注意しろ」という意味だというのです。

この時代、新年の忌み詞(ことば)としてネズミを「よめが君」といったらしいのですが、これは新年の三が日のみのことから、この和歌の「よめ」は「ネズミ」の可能性はありますがきわめて低いと考えられます。

やっぱり「よめ」は「嫁」でしょう。

②、以外は、いずれも、嫁は跡継ぎを作るためのものであり、子ができないことが離縁の理由になった封建的な家族制度の中で生まれた言葉で現代にはそぐわないものです。

⑤は面白いものの論外でしょう。

「秋茄子は 嫁だけ食べる 我が家かな」・・・

Photo

したっけ。

コメント (18)
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倉内佐知子

「涅槃歌 朗読する島 今、野生の心臓に 他16篇(22世紀アート) 倉内 佐知子 22世紀アート」

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