都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
北海道は面積が広いので以前は「支庁」という名称で14の地域に分割されていました。それを、行政の効率化で2010年4月1日に「総合振興局」を9つ、「振興局」を5つに改編されました。一応同列に置くことで、支庁がそのまま移行した感じになります。
あんまり意味がなかった感があります。
北海道庁が他県の県庁に当たります。道庁を「本店」とすると、「総合振興局」が支店、「振興局」が出張所といったところでしょうか。
全部読まなくてもいいですよ。振興局名だけでも大変ですから・・・。
●石狩振興局(いしかり)・・・所在地は札幌市中央区。道庁所在地の札幌市、そして新千歳空港を含む北海道の中心地区です。道内の振興局の中で最も人口が、もうずばぬけて多いのが特徴です。石狩平野を包含しています。
●空知総合振興局(そらち)・・・所在地は岩見沢市。石狩振興局の北側にある南北に長く海に面することがない地域です。便宜上「北空知」(中心都市深川市)、「中空知」(中心都市滝川市)、「南空知」(中心都市岩見沢市)と3分割されています。特徴はかつて炭鉱で栄えていった都市が散在するということです。しかし今は炭鉱がなくなり鉄道も廃線し過疎化が進行中です。石狩平野の延長で稲作も盛んです。
●上川総合振興局(かみかわ)・・・所在地は旭川市。北海道第二の都市旭川市を中心とする南北に長く海に面することのない地域です。南部(上川南部)はあの「北の国から」などで有名になった富良野地区、中部(上川中部)は旭川市と層雲峡大雪山系連峰で、稲作が盛んな盆地が密集しています。上川北部は名寄盆地で名寄市や士別市といったとしが並びます。
●留萌振興局(るもい)・・・所在地は留萌市。日本海に面するオロロンラインの地域で、内陸部につながる道路は少なく専ら海沿いの幹線道路しかありません。ちょっと地味に感じるかもしれないエリアだけど、ここから見る利尻富士や夕陽、これは絶景です。
●宗谷総合振興局(そうや)・・・所在地は日本最北の都市稚内市。日本最北のエリアで、利尻島と礼文島のまちも含み、サハリンを望むエリアです。日本海とオホーツク海にはさまれる唯一の地域となっています。そしてその両海岸線は気候も違います。稚内市南側の浜頓別・中頓別あたりは「天北(てんぽく)地区」と呼ばれる地域です。主な産業は酪農。
●オホーツク総合振興局(旧網走支庁)・・・所在地は網走市。オホーツク海に面する流氷とクリオネ地区。日本のシベリアと呼ばれるエリアです。網走市と北見市、紋別市の3大都市を中心として、さらにばらされて、「北網地区」は北見・網走地区のこと、「遠紋地区」は遠軽・紋別地区のことです。「知床」は根室振興局にまたがるエリアです。オホーツク海漁業と質の良い海産物が有名です。
●根室振興局(ねむろ)・・・日本本土最東端の都市根室市を所在地とする道東のエリア。ほとんどが根釧(こんせん)台地として大規模草地酪農地帯となっていてもはやそこには日本のイメージがありません。知床を中心に自然が豊富。
この地域には「北方領土」も含まれています。
●釧路総合振興局(くしろ)・・・所在地は釧路市。日本有数、道内最大の水揚げ量を誇る道東のエリア。釧路市を境に釧路西部地区(白糠)と釧路東部地区(厚岸)、釧路北部(阿寒・弟子屈)にわけることができます。釧路湿原とタンチョウと霧のイメージが強い観光名所満載の地区です。
●十勝総合振興局(とかち)・・・所在地は帯広市。広大なアメリカ大規模農業なみの畑作中心の十勝平野のエリア。私が一番大好きな地域で、その魅力は計り知れないと思っています。自分が住んでいますから・・・。帯広市を中心に北を北十勝(士幌)、南を南十勝(広尾)、東を十勝東部(浦幌)、池田から陸別までのふるさと銀河線(廃線になりました)沿線の町々は「池北(ちほく)」と呼びます。十勝は十勝だけで、という団結力も強く、札幌への対抗意識もある地域です。十勝モンロー主義といわれています。
モンロー‐しゅぎ【モンロー主義】
欧米両大陸の相互不干渉を主張する米国の外交政策の原則。
大辞泉
●日高振興局(ひだか)・・・所在地は浦河町。日高山脈西部の海岸沿いのエリアで、浦河町と新ひだか町を中心として2分されるエリアです。専ら馬、馬、馬のイメージが強く、どのまちも馬をモチーフにしています。
●胆振総合振興局(いぶり)・・・所在地は室蘭市。北海道の海の玄関苫小牧市と工業都市室蘭市を擁する工業地区。西胆振は有珠山などの有珠山(うすざん)・昭和新山に代表されるように火山地帯に位置してもいるため、登別温泉・洞爺湖温泉など有名な温泉地帯が散在しています。特に噴火湾は「北の湘南」と呼ばれます。逆に苫小牧を中心とした東部(東胆振)は平地が多く稲作など農業が盛んです。
●後志総合振興局(しりべし)・・・所在地は小樽市があるのに倶知安町という不思議地域です。歴史が関係しているようです。観光都市小樽市や積丹半島、ニセコ、蝦夷富士など観光資源に富むエリア。地域分けは小樽を中心とした「小樽地区」、余市・積丹半島の「積丹地区」、岩内を中心とする「岩内地区」、倶知安・ニセコを中心とした羊蹄山山ろくの「ニセコ羊蹄地区」、南部の「黒松内地区」に分かれます。自然とレジャーの共存のイメージが強く、留寿都リゾートやキロロリゾート、ニセコは道民でも人気のスポット。
●渡島総合振興局(おしま)・・・所在地は道内第三の都市函館市。道南の渡島半島東半分のエリア。長万部・八雲の「渡島北部地区」、大沼・函館の亀田半島を含む「渡島東部地区(亀田地区)」、松前の「渡島西部地区」に分けられます。本州とのかかわりが深く北海道の歴史の初期でもあった地区で、本州のような街並みが特徴です。道南ならではの観光名所がいっぱいで道産子も大絶賛。
●檜山振興局(ひやま)・・・所在地は江差町。地域は主に2分され、江差を中心とした上ノ国・厚沢部・乙部の「江差追分地区」、北桧山・瀬棚・今金の「北檜山地区」です。そして忘れてはならないのが奥尻島です。いっけん地味に感じる日本海岸のエリアだが、渡島総合振興局にも負けない歴史も持っているため見所も結構あります。
天気予報では必ずといっていいほどこの「総合振興局(振興局)」を使って放送します。天気予報によっては都市ごとになっていることもありますが、それでも主に「総合振興局(振興局)」所在地の都市を天気予報に使っています。
「総合振興局(振興局)」が変われば天気が一変することもしばしばです。
たとえば日高山脈で十勝総合振興局と日高振興局がわかれますが峠の山頂付近から天気が明らかに違います。十勝と釧路の間、胆振から渡島に入る峠でも天気が変わりやすいのです。
北海道に住む人間はこの区域割を覚えていないと不便なのです。この「総合振興局」、「振興局」を「地方」に置き換えて表現することが多いからです。
北海道は広いって分かるでしょう。
どうです、たまげたでしょう。
したっけ。