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「桜の花が散った夜」

「ロシアのウクライナ侵攻と映画“ひまわり”」について考える

2022-03-09 07:05:47 | ニュース

 

こうして「ヒマワリ」はウクライナの抵抗のシンボルになった

Mar. 02, 2022, 07:30 AM POLITICS6,470

Twitter

 

UkraineWorldがシェアした動画には、ロシア兵に立ち向かうウクライナ人女性が映っていた。

↓下をクリックしてください。上の動画が再生されます。

ウクライナの女性は、ヘルソン地域のヘニチェスクでロシアの兵士と対峙します。なぜ彼らが私たちの土地に来たのかを尋ね、ヒマワリの種をポケットに入れるように促します[ウクライナの土地で死んだときに花が成長するように]

UkraineWorld

彼女は、兵士たちが死んだ後に花が咲くように、ヒマワリの種をポケットに入れておくように言った。

人々はヒマワリの花束を持って抗議し、支援の意思表示のためにTwitterのプロフィールにこの絵文字を追加している。

ロシアと戦い続けるウクライナで、ヒマワリは新たな意味を持つようになった。

 

もともとヒマワリはウクライナの国花だが、あるウクライナ人女性がロシア兵に「戦死しても花が咲くように、ポケットにヒマワリの種を入れなさい」と叱責する映像が広く共有されてから、抵抗のシンボルとして注目されるようになった。

 

この動画は、ニュースサイトUkraineWorldが2022年2月24日にTwitterに投稿したもので、800万回以上再生されている。

 

ウクライナの女性は、ヘルソン州ヘニチェスクでロシアの兵士と対峙した。 なぜ彼らが我々の土地に来たのかを尋ね、ヒマワリの種をポケットに入れるように促した(ウクライナの土地で死んだときに花が育つように)。

 

BBCニュースも、字幕を追加してビデオを共有した。

 

BBCの翻訳によると「あなたがここで死んだ時、ヒマワリが育つようにこの種を持って行きなさい」と女性がロシア兵に言っている。

 

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ロシア兵は、「わかった。この会話は何も生まない。これ以上、事態を悪化させないようにしよう」と言った。

          

しかし、女性は続けて言った。

 

みんな、この種をポケットに入れなさい。この種を手に取りなさい。あなたたちは一緒にここで死ぬでしょう。あなたは私の国に来ました。わかっていますか。あなたは占領者です。あなたは敵です。そしてこれから、あなたは呪われるのです

 

コメディアンのジョン・オリバー(John Oliver)は、自身の番組「Last Week Tonight」で、この動画を取り上げた。

 

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よくやった、よくやった」と彼は言った。

 

この侮辱がどれほど冷たいものだったか。『この種をとってポケットに入れれば、あなたが死んだときにヒマワリが育つ』とは。あの女性は銃撃戦にヒマワリの種を持ち込んで、しかも勝利したんだ

 

ウクライナの支持者はヒマワリを抵抗の象徴にした

世界中の抗議者は、ウクライナを支援する集会でヒマワリの花束を持ったり、花を身に着けたりしている。

 

ヒマワリの冠をかぶった女性が「キーウは自由の首都」と書かれた看板を持って抗議している。トルコのイスタンブールで。

 

Hakan Akgun/SOPA Images/LightRocket via Getty Images

 

ロンドンのロシア大使館は落書き、看板、絵などのヒマワリで覆われた。

ロンドンのロシア大使館の壁にも、ウクライナの抵抗のシンボルであるヒマワリが見られる。

 

Leon Neal/Getty Images

 

デビッド・ホッグ(David Hogg)などの活動家も、Twitterのプロフィールにヒマワリの絵文字を追加している。

もしプーチンがこのまま続ければ、ロシア軍を派遣するたびにヒマワリが咲いているのを見るだけだ

 

ウクライナ内務省の発表を引用して、AP通信は2月27日に352人のウクライナ人がロシアの侵攻の際に死亡したと報じだ。 死者には14人の子どもが含まれているという。AP通信によると、同省はその後、116人の子供を含むさらに1684人が負傷したと発表した。

 

両国の代表団による停戦交渉が2月28日、ベラルーシ南東部で行われた。

 

ウクライナとロシアの初交渉は“協議継続”で合意、それでもロシア軍は攻撃を止めなかった【ウクライナ侵攻】

※ウクライナの首都はウクライナ語読み「キーウ」(ロシア語読み:キエフ)」と表記します。

 

[原文:How sunflowers became a symbol of Ukrainian resistance]

 

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

 

 

ひまわり(原題(イタリア語): I Girasoli )

1970年イタリア映画。戦争が終わっても戻らない夫を捜して異国の地を訪れた女性が、そこで悲しい愛の結末を知る。タイトルにもなったひまわりがいちめんに映し出される場面が印象的。

監督:ヴィットリオ・デ・シーカ 出演:ソフィア・ローレン(ジョバンナ)、マルチェロ・マストロヤンニ(アントニオ)、リュドミラ・サベリーエワ(マーシャ)、アンナ・カレナ(アントニオの母)、ほか

 

映画「ひまわり」解説

この解説記事には映画「ひまわり」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。

 

ひまわりのネタバレあらすじ:愛するがゆえに

第二次大戦中のイタリア。ジョバンナとアントニオはナポリの海岸で出会い恋に落ちる。しかしアントニオはアフリカ戦線行きを控えた兵士だったため、2人は出征を遅らせようと結婚することで結婚休暇を取る。休暇はあっという間に過ぎていき、アントニオを戦地へ向かわせたくないジョバンナは、アントニオの精神状態がおかしくなったとして精神病院へ入院させる。しかしそれが偽りであったことが発覚したために、アントニオは最も過酷なロシア戦線に送られることになる。

 

ひまわりのネタバレあらすじ:帰りを待ち続けて

やがて戦争が終わり、ジョバンナは駅でひたすらアントニオの帰りを待っていた。毎日のように彼の母親とともに待ち続けていたジョバンナだったが、彼が現れることは無かった。そんなある日、ロシア戦線でアントニオと一緒だったという1人の兵士に出会う。しかし最後にアントニオを見たのは彼が雪の中で倒れている姿で、既に死んでいるのではないかと告げられる。諦めきれないジョバンナは意を決してひとりソ連の地へ向かう。

 

ひまわりのネタバレあらすじ:異国の地で

かつて戦場となった街でジョバンナは写真を手にアントニオの消息を尋ねて回るが手がかりはなく、各国の戦没者が眠るという広大なひまわり畑を訪れるが、そこにもアントニオの名前はなかった。

彼の生存を信じて止まないジョバンナが様々な場所で探し続けていると、ある時、写真を見た人からイタリア人が住んでいるという家を教えられ、訪ねてみると、そこにはマーシャというロシア人女性がいた。

 

ひまわりのネタバレあらすじ:たどり着いた真実

ジョバンナはアントニオの写真を見せ、彼を探していることを告げると、マーシャは行き倒れていたアントニオを助けたが、その時彼は記憶喪失陥っており、そのまま一緒に暮らすうちに愛し合うようになって2人の間には娘も生まれたことを告げる。ジョバンナはマーシャに連れられて駅にいくと、到着した汽車から降りてくる人たちの中にアントニオの姿をみつける。しかし彼女は声ををかけることもせず汽車に乗り込んで涙に暮れる。

 

ひまわりの結末:帰るべき場所

イタリアに戻ったジョバンナは失意の日々を過ごしたが、ある日、アントニオからイタリアにきているとの連絡を受ける。彼もまた駅でジョバンナを目にしてから苦悩の日々を送っていた。その様子にマーシャがイタリア行きを勧めたのだった。迷った末に再会を果たした2人だったが、ジョバンナにも新しい夫との間に子供ををもうけており、互いの別離を確信したアントニオはソ連へ戻る決心をする。

そしてジョバンナはアントニオを見送るために駅を訪れ、かつて出征で見送った時と同じホームで再び彼を見送った。

 

第2次世界大戦時に引き裂かれた悲運の愛を描いたこの映画をご覧になった方は多いのではないでしょうか? 

実はこの広大なひまわり畑は,ウクライナで撮影されたものなのです。ソフィア・ローレン扮するジョバンナが、行方不明となった夫マルチェロ・マストロヤンニ扮するアントニオを一面に咲き誇るひまわり畑の中で必死に探している姿は、みなさんの記憶にも鮮明に残っていることでしょう。

 撮影現場はキエフから南へ500kmほど行ったヘルソン州と言われています。今でも7月下旬頃にキエフから南下して郊外へ行くと,一面に咲きわたるひまわりを見ることができます。

在ウクライナ日本大使館

 

映画 ひまわり(1970)名場面

 

この映像を見て、私は真っ先に映画「ひまわり(1970年)」を思い出しました。

冒頭で、地平線のかなたまで広がるヒマワリの畑が映し出されます。同じシーンがラストでも映し出されます。あまりにも有名な映像です。

しかし、本編を見る前と、見た後では全く見え方が違ってしまいます。

そのヒマワリの下には数えきれないほどの戦争犠牲者の方々が眠っていることを、見た者は知っているからです。

このヒマワリ畑のロケ地が、クリミア半島のすぐ北にあります。いま戦闘の真っただ中です。

1時間 47分の上映時間は、当時20代の私にはとても長く感じられました。

しかし、最後の場面で目が覚めます。

記憶を失った元夫(マルチェロ・マストロヤンニ)を駅で見送るソフィア・ローレンの映像からヒマワリ畑の映像になり、ヘンリー・マンシーニの悲しく切ない愛のテーマが流れます。

ワイルドで田舎娘っぽいでも美しいソフィア・ローレンから目が離せません。

ソフィア・ローレン扮するジョバンナが、行方不明となった夫マルチェロ・マストロヤンニ扮するアントニオを一面に咲き誇るひまわり畑の中で必死に探している姿は、今も記憶に鮮明に残っています。

悲しい反戦映画です。

この映画をプーチンに見せたい。

#StandWithUkraine

#NO WAR  #STOP PUTIN!

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