年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

琳琅閣書店

2008年12月20日 | 福神漬
琳琅閣書店
内田魯庵の『下谷広小路』に了応禅師が造った不忍経堂という図書館があったことと東叡山で学ぶ学僧のためか、池之端周辺には江戸時代から本を扱う店が集まっていた。
明治になって錦袋円という薬を販売していた勧学屋が販売不振となり、仲町の守田宝丹が買収したが仲町11番地に店舗があった初代の琳琅閣書店主人が仲町22番地の勧学屋の店舗を守田から買ったという。
『紙魚の昔がたり 明治大正編 反町茂雄著』140頁
 江戸名所図会にも出ているくらいの家で間口6間奥行き5間のある土蔵つくりの大きな家で書物だけでなく古道具・書画・骨董も置いてあったので、毎日のように来る顧客の情報交換や品定めの会のような雰囲気となって『琳琅閣講中』と言われていたようです。

内田魯庵は了応禅師の造った勧学屋の店舗の跡地を買収した初代琳琅閣書店主人が
バイブルの本を販売していたので面白いと書いてありました。
 この時期に了応禅師の野菜の残り物のくずで作った漬物はあったのだろうか。秋田のほうではこれが福神漬の元祖と言う。

コメント
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