年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

築地市場開業77年記念日

2012年02月13日 | 築地市場にて
昭和10年の建国記念日明けの日に築地市場が開業した。大根河岸の青果商三周藤浦富太郎氏さんの本(明治の宵)によると京橋大根河岸からバント(音楽隊)を先頭として歩いて築地市場に乗り込んだという。昭和10年といえばすでに中国との戦争で泥沼化していて前途に不安を持っていて、誰一人自身を持って将来を語ることはなかったと思われる。魚河岸の歴史の本を読んでいてもすぐに軍事色の強い規制の羅列で品不足の時代に商いをしてゆく困難があったと思われる。築地市場は今日で開業77年となる。豊洲へ移転して開業日の本命はやはり今頃だろう。
 漬物業界も軍隊用の食ということで砂糖。醤油・塩等が優先的に配給されていたが配給の横流しの疑いから憲兵隊によって拷問されたという。この拷問経験が戦後のJAS規格制定時に残っていて漬物規格に影響を与えた。
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