缶詰はフランスのアペ-ルが1804年ガラス瓶のなかに食物を入れて加熱・殺菌・密封する方法から始まる。この発明はナポレオンの長期保存できる方法で懸賞がかかっていた。(1808年長崎に侵入したイギリス船もナポレオンの影響があった。)
軍隊用携行食として缶詰が実用化されたのはフランスではなく、 1812年イギリスで缶詰工場がブリキ缶使用し、稼動した。この缶詰は陸海軍に供給された。その後缶詰製造技術はアメリカに伝わり1861年、アメリカ南北戦争で缶詰産業の成長が加速された。(ヨ-ロッパの舌はどう変わった)の著者南直人氏のによるとフランスで缶詰が発展しなかったのは食文化にうるさい国でイギリスとかアメリカで発展したのは食の文化にこだわらなかったからという。昔はイギリス・アメリカはグルメの国とは言われていなかった。さらにグルメの国として評価されないドイツでも中部ドイツで缶詰産業が発展した。
明治中期の日本で海外から入った食品は大衆化されるまで時間がかかった。特に缶詰輸入した食品は日本人の味や好みに合わなかったようだ。日本人の好みに合う大和煮・福神漬と言うものが缶詰に入って次第に普及した。ただ福神漬缶詰は缶詰入りとしてしたため、高価となり、軍隊需要が主なようだった。