年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

油うる日々 戸川残花伝

2017年10月06日 | 福神漬

今の築地場外市場の反対にある料亭新喜楽の所に五千坪もあった幕臣戸川家の屋敷があった。三千石の幕臣が明治維新で朝廷に抵抗することも無く、帰順した裏切り者の汚名を持ちつつ、旧幕府の記録を集めたクリスチャン、教育家、ジャ-ナリストの人物伝『油うる日々』から福神漬のことを考える。

 築地の戸川家は岡山県早島に知行地を持ち、タタミに使われる高級イグサの産地で実質6000石の収入があるのに関わらず、戸川家の財政は幕末時破綻していたようだ。築地の戸川家には80人ほどが居住していたようだ。この本を読んでいるうちに今の日本の財政状況を思い出す。過去のしがらみから未来に投資することも出来ず現状に対処する戸川残花。今ならどう対処するのだろうか。

 維新時、幕臣なのに朝廷に参加し、維新後に旧幕臣から裏切り者扱いされ、さらに薩長政権から見放され早島の知行地を廃藩置県のドサクサで取り上げられ、キリスト教に道を見つけたがそれも最終的には仏教徒で終わった。ただ裏切り者と言われつつ旧江戸幕府の記録を収集した人だった。

 福神漬に関しては原胤昭の人脈がどう関わってくるか。

 

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