今度のコロナ戦争でマスクは中国で自由貿易から外されても、文句をいわれないという前例を作った。そもそもマスク文化の先進国は日本で中国・韓国でマスクが病気以外で着用することは無かった。一番良い例は香港でデモ隊の顔を識別するのに昨年秋はマスク禁止の法律を施行し、大量の逮捕者を出した。今コロナで香港の市民はほぼ全員マスク姿で外出している。
今年の1月までは新聞報道によると日本のマスクの80%以上が中国から安定的に日本へ入ってきた。安価だった。今世界的に新型肺炎に対してマスク着用の有効性が言われ、金に任せて日本向けの高品質なマスクが高く買ってくれる国へ出荷しているようだ。このような経験は漬物業界ではよくあることで、口契約でよく裏切られた。大根を毎年契約して作付けの金銭を先に渡しても、秋の台風被害で大根不足となった時、高価格で取引している青果市場へ多く横流し、不作の田畑の被害写真を示し、少量を送ってくる。中国のマスク業者も政府の買い上げと称し写真を送り、多分もっと高価で買い上げてくれる所に出荷していると想像できる。彼らもやっと来た好景気でチャンスを逃さないことは無い。日本人も中国人も現金はすべてを超える。いつも信義を重んじるのは日本人で裏切ったことを忘れやすい。なぜなら感染が収まれば多分日本人以外平時はマスクしないだろう。備蓄のマスクは賞味期限がない。従って余ったマスクは保護貿易となって、日本政府は例外として、衛生品を保護し、中国とかには関税をかけて、国内マスク製造者を保護するだろうし、備蓄対象となる。アベのマスクで不良品騒動があったが危機時でも品質に対して日本人はうるさい。中国産の日本へのマスク輸出制限はコロナが落ち着けば中国のマスク工場の倒産を増えるだろう。マスクが無ければ自作する。どの国でも自国民の健康を優先するのは当然の行為である。金の一時のもうけは思い出話で、裏切られた記憶は長く残る。そして秘かに産地を移動させる。信義を裏切るとそのツケはやがてやってくる。