第二次大戦で日本は敗戦し、明治維新後に作った体制が崩壊した。しかし戦時中に作られた仕組みが今でも残っていていることを知らない人が多い。国民健康保険・国民年金などは中国大陸なので戦死した農村部の遺族となった人の救済から制度が始まった。2・26事件の基となった昭和恐慌の農村部の悲惨さは調べるほど絶望的で学ぶ意欲のある農家の子どもは授業料のない軍人養成学校か師範学校に行くしかない。
昭和13年農山村の住民から健康保険制度が始まり、徐々に制度が拡大され昭和36年に国民皆保険となった。厚生年金制度は昭和17年の労働者年金法から始まる。戦争時の経済政策から始まる。この労働者年金法も昭和13年頃から研究されていた。
今の日本の社会福祉の基本法は先の大戦時に戦意を喪失させないための兵士を出していた農村救済政策だった。戦後になって物資が極端に不足となり、戦争によって被害を受けた国民の全てを救済する目的に変え社会不安を抑える政策となった。
日本との戦争に勝ったアメリカは健康保険制度が不十分で国民皆保険となっていなかったため、コロナ戦争ではトランプの新型肺炎の過少評価とCDCの自信過剰と無保険アメリカ国民で日本との戦争で太平洋戦争死した軍人を上回るかもしれない。皮肉だ。
コロナ戦争は世界史の歴史区分になりそうだ。1945年から2019年までは、武器による戦争の時代。これからは言葉と菌とAIのような見えない武器による時代。
どれが真実かわからない時代へ向かう気がする。中国とトランプから政治家のウソと政策の宣伝を見破るソフトの出現を待つ。
とりあえず一呼吸して、朝からワイン一杯飲んでテレビ漬。蟄居謹慎。フランスの病院でコロナ感染を恐れ面会謝絶になったら、普通の入院患者の闘病意欲が減退しているようだ。これは新型肺炎の死者統計には出てこない。西洋史で中世のペスト(黒死病の病原菌) の時、人口が減って、歴史が変わった。