9月末の母の百歳を無事通過して、GOTO政策の実施を確認して旅行プランを考えていた。浅はかだった。土曜日、柴犬が態度不審で急遽動物病院に行ったら、手術しないと失明の恐れがあるという。犬の寿命からあと数年なので判断に迷う。土曜日に眼圧が80だったので医者の治療効果で日曜日に13まで下がった。通常は20以下で正常値に下がり、見た目では薬で何とかなりそうというが再発すれば眼圧で網膜が破壊され、失明となる。手術で眼圧を下げるのだがいつまで下がったままでいるかは神のみぞ知るという。
夕方妹がやってきて、母が百歳になったので話があるという。昨年暮れ有明の癌研病院で抗がん剤ショックで30分ほど心肺停止だった。慣れた抗がん剤だったが二度と同一の抗がん剤は使えないという。代わりの抗がん剤投与が始まったが腫瘍マ-カ―の数値の低下がみられないので抗がん剤投与の中止を考えているという。これも母が百歳になるまでは死ねない、先に行けないという想いで頑張ったのだが区切りの日が来てつらい抗がん剤治療を断念する意向のようだ。この先どうなるか解らないが築地で同様な相談を受けたことがあって、有明は良心的な病院と思った。5年前に10年前のガンが再発し、千葉県の病院で見放され、ステ-ジ4で肝臓に4センチになったガンがあった。遺伝子解析で抗がん剤投与が始まり、一時は転移したガンが消えた。通常5年で過ぎれば治癒と言われるが再発ガンはそうでもない様だ。抗がん剤治療は医者による患者の貯金を引き出すこともあると感じていた。目標としていた母の百歳を区切りとしてガン治療をやめる様だ。ガン治療は患者に金銭で命を延ばすことを考えさせる。どこかで抗がん剤治療を打ち切らないといけない時がくる80まで動ければ合格かもしれない。
母の百歳達成の虚脱感は想像もしていない所からやってきた。
追伸 普段は大人しい柴犬は動物病院へ行くと、周囲の犬たちの反応が感染し、凶暴になる。いつも診察時は妻と看護師で押さえつけて、眼圧を図る。手術も麻酔でしたようだ。結果がでて半分成功とのこと。今日も又眼圧を図りに行く。送り迎えも自動車送迎。人間の介護以上に世話がやける。