年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

築地市場の5日目

2011年03月16日 | 築地市場にて
15日の出勤率が上がる。フレックスタイム制を取る事に決める。始発の混まない電車に乗る人。遅く来る人。それぞれその日の電力事情によって柔軟に対応すること。既に過去となった物余りのから、金があっても手に入らないガソリン切れの時代となった。入る商品で冷蔵しなくても良い商品を販売すること。ガソリン切れで温度管理が出来ず販売不可となる恐れがある。
 買出人が少ないという。消費者の行動パターンが確立するまで混乱するだろう。それにしても品物が無いのに24時間営業しているコンビニ乱立はどうなるのだろうか。電気の無駄である。
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築地市場の4日目

2011年03月15日 | 築地市場にて
3月14日
朝より会議、不要な電気使用停止。電話営業へ変更。計画停電のためFAX等の使用が出来ないところに受注専用のアドレスを設ける。ガソリンは半分になったら給油。このままガス欠が酷くなれば。道路がすく。毎日配送から1日おき配送に変更とかにしたほうが良い。賞味期限の長いほうを優先し西の商材を確保。東北地方への向う商品が輸送の影響で止まり関東に逆流するので、得意先に事情を話して販売する。
 震災は起きたこと。今後をどのように進めるかが危機対応策の真価が問われる。まだ地震が続いているが原子力発電所の問題を除くと峠を越えたように思える。これからは築地の役目は食の不安を除くことである。
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卸売市場法の精神

2011年03月14日 | 築地市場にて
築地市場は卸売市場法の精神で運営されています。
第一条  この法律は、卸売市場の整備を計画的に促進するための措置、卸売市場の開設及び卸売市場における卸売その他の取引に関する規制等について定めて、卸売市場の整備を促進し、及びその適正かつ健全な運営を確保することにより、生鮮食料品等の取引の適正化とその生産及び流通の円滑化を図り、もつて国民生活の安定に資することを目的とする。

過度の生鮮食品の購入は買えない消費者の不安を招きます。停電の予想される今、消費することが出来ず腐敗して捨てる事となります。今日も築地には大量の生鮮食品が入荷しています。
米が余っています。御飯を炊いて、梅干を入れてラップに包んで非常食としませんか。
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テレビを見ても暗くなるので

2011年03月14日 | 築地市場にて
いつもよりテレビ視聴が減った。既に万を越えるほどの死者行方不明と報道されている。阪神淡路の大震災でも時間が経つと激増する被害者の数が心を暗くする。
 今何をするか考える。過去の事例から物の提供より、資金の提供のほうが良いと思われる。何処まで出来るのだろうか。壊滅的被害を受けた町に仕入先得意先がある。まだ連絡が付かない。連絡が付いたところでも停電で生産効率が悪いといっている。
 家にいるより仕事をしているほうが気が紛れ、時間を消費できる。この地震は日本人の人生観を変えるだろう。
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秋田よりいぶりがっこ

2011年03月13日 | 築地市場にて
13日朝秋田よりいぶりがっこが届く。配送の運転手さんの話だと36時間かけて国道を走ったという。青森の卵を運んでいるトラックの運転主さんに聞いても,ひたすら4号線を走ったという。
 今は心意気で仕事をしているように見える。群馬栃木からの荷物も来ない。どうやら停電で製造が出来ないらしい。
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帰宅難民

2011年03月13日 | 築地市場にて
11日は様々な方法をとって築地から帰宅したらしい。12日の社内の出勤率は7割程度。今日の築地市場は平常作業と見えた。地方から安否を問い合わせる電話がかかって来る。荷物も遅れ東京に荷を出しても安定した時間に到着しないという連絡もやってくる。築地のコンビニの棚は弁当が空っぽでカップラーメンの棚もほぼ空っぽ。予想していたとはいえ地震というものの破壊の酷さは書くことによって心の変化を残すしかない。映像は後に残るだろうがそれはあくまでも固定した風景でその当時の気持ちがどの様であったかの変化を残せない。まだ地震は終わっていない。被害の全貌がわかるにつれ、先の長い戦いとなる。食の公平な安定供給が築地に求められているかもしれない。
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長い揺れで

2011年03月12日 | 築地市場にて
築地市場の青果部別館は旧い建物です。一応耐震工事を何年か前に施工したのですが3階の外壁のタイルが破損落下しました。幸い直下の駐車場には荷物も人もいなかったので、青果部別館と第二別館との間に避難している人たちの眼前で落下しました。隣の浜離宮パークサイドビルの中に働いている人たちどうやらエレベーターの使用が禁止されているのか歩いて避難していました。細かい崩落は築地市場では数多くあったようです。しかし午後3時頃の地震では大方水産部の人たちは帰宅した後で被害の様子はわかりません。身体障害者を自宅に送り届けるため,早退したのでその後の築地の様子はわかりません。
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築地市場の建物一部損壊

2011年03月11日 | 築地市場にて
どうやら今日で序幕は終わりそう.
ドンデン返しの築地の移転問題の区切りが今日で終わりそうである。今まで移転など絶対に無いと思っていた人達も東京都の計画に耳を傾けなくてはならなくなる。行くか行かないかを少ない時間で悩む事となる。仲間同士の駆け引きが次の幕のテーマとなる。幕間の時間は東京都の計画だと6月中旬までという。
 今まで何度もドンデン返しがあったから今後だってこのまま順調に豊洲に行くとは限らないし、神田の移転の時と同じように業者間の反目で組合が分裂したこともあった。商売の競争は好ましい事だが移転問題の事で仲間分裂は好ましい事ではない。不毛な内部抗争は不正競争を招き、消費者の市場に対するイメージを低下させる。
 こんなことを書いていたら地震が来て築地市場青果別館の外壁が一部壊れた。
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今の築地に板舟権はないのか

2011年03月10日 | 築地市場にて
関東大震災の後、日本橋魚河岸が正式に築地に移転するまで10年以上の時間がかかった。いくつか本格的に移転するための問題があった。不動産的権利である『板舟権』の問題の処理では色々な事件を引き起こした。
 それから90年の年月が経とうとしているが既にこの事は過去の歴史となりつつある。しかし、今の築地で表面には出ないが不動産的既得権があるのではないのだろうか。相続と継承権というものが不動産的要素をもちこみ具体的な権利書はないが相対で取引することはありうる。時間が経てば『板舟権』のように合理的に売買の対象となって行くだろう。今の築地でまるっきりその様な既得権が無いといえるだろうか。
 旧勢力はいつでも既得権の上で居心地の良い商売をしているが新興勢力はいつでも既得権の時代おくれを追求し銭闘となる。この中で移転とか現市場再建を取りまとめる人材は何人もいない。
 暖房にレンタンを使用しなければならない設備の中で時代にあった取引が出来るのだろうか疑問である。

築地の事情を知れば知るほど複雑で全員納得できる案は無いと思われる。とにかく建物倒壊によって市場労働者の死人が出て移転にならないことを祈る。豊洲の汚染問題は都民の食の安心安全問題より、一日8時間以上豊洲市場に滞在する労働者の健康問題である。
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約束手形を連発しすぎて

2011年03月09日 | 築地市場にて
数年前から色々なところから設備投資とか融資話とかあったが全ては築地市場の移転問題が決着しなければ何も話せませんと回答してきた。当然その中には採用計画もある。豊洲になると通勤に不便となり、千葉方面の京葉線沿線か地下鉄有楽町沿線に住んでいる人を採用することになる。築地だとJR新橋や大江戸線があるのであまり居住地は考慮しなくてよい。豊洲やあまり考えたくない新木場の貯木場等に移転したら車通勤となり、身体障害者雇用も考えなければいけなくなるだろう。
 築地の現市場再建案は100年かかっても出来ない事は中の人達の利害関係を知っていたら常識となる。反旗を翻した都議会議員はその事情を知ったのであろう。談合の無い世界はマグロが2000万円にもなるのである。築地の仲卸の結婚式で酒が入ると喧嘩になるのが常識と一般社会は知っているのだろうか。それだけセリは真剣勝負で迫力がある。従って見る価値があると言える。
 月が変われば新都知事が決まりおおよその方向が決まれば外部の業界(オフィス移転・冷蔵庫新設等)の運動が活発となり、面会の約束手形を落とす必要となり,築地を知らない人達と会わなければならなくなるだろう。大小合わせた事業者がおおよそ2000以上、3から4万人の労働者が移転するのである。
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オヨヨ

2011年03月08日 | 築地市場にて
先月末にはガソリンが128円で入れていたが今日のスタンドの看板が145円となっていた。リビアの情勢悪化がこんなに早く日本に反応するとは。マグロの幼魚の産地であり、影響は来年と思われていると新聞報道されていた。100円以下の安い回転すしは今後品揃えに苦労するのだろうか。市場を通過する物量がどんどん減って築地も魅力が減り、話題もマイナス情報に反応する事が多い。世間では就職難といわれてきたがようやく築地にもやってきて、築地で仕事をしたいという人が増えてきた。荷受の会社にも例年入ると間もなく退社する人があると言っていたが昨年は一人も辞めないので改めて世間の不況の酷さを感じる。これは古老に聞いた終戦直後の仕事の無い時の築地と似ている気がする。
 トンチン感な報道はまだ築地が勢いのあった時の思い出話で既に水産仲卸の数は半分になった。ここ数年売り上げが低迷している成長力のない築地市場をどこが買うのであろうか。知りたい。食のマーケットは人口とその中身(老年層はカロリー消費量は少ない)で決まる。日本の食のマーケットはカロリーベースでは人口の減少より早いスピードで減っている。もし違ったデータとなると過剰摂取した食物のもたらす病気が増えるとか食品廃棄食物が増えるとか、ダイエット産業の活況になるとかにならないと整合しない。
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雨の場外市場

2011年03月07日 | 築地市場にて
雪交じりの雨が降っている。いつも門跡通りは混んでいるので通り抜けは避けているのだが雪交じりの雨のせいか到って人通りが少ない。店頭の品ぞろえを見るとどうやらラー油ブームも過ぎ去りいつもの風景となった様に思える。雨によって出かける人が減るのが普通で築地場外市場は近隣の都民の台所という役割を果たしていると雨の日は感じる。観光客も雨では傘をさしているので片手が塞がっていて、買う量が少ないと見えた。普通ではこの様な道路を店舗の一部としてるは道路交通法違反となり、過去の経緯で黙認されている事がほとんどである。
 3月都議会の行方次第では場外市場も残る人、廃業する人、移転する人に別れるかもしれない。

 
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太田美術館にて

2011年03月06日 | 築地市場にて
原宿にある太田美術館に小林清親の絵を見に行く。JR原宿駅より表参道を下ってゆくと黒い服を着ていたイブサンローランの売り子が新作の商品のカタログを配布していた。2回目となる太田美術館は浮世絵を中心として収集をしている。さて目的の小林清親の天福六歌撰の浮世絵は無かった。光線画は小林清親の特徴であるがサンローランの売り子がもし明治の時代にいたらきっと浮世絵になっていただろう。次に表参道駅から地下鉄で半蔵門へ向う。半蔵門駅から四番町図書館に向うと中高年者の一団に囲まれる。どうやら手にしている地図から千代田区内の色々な史跡をめぐる団体らしい。最近築地市場にもこの手の団体が徘徊していて市場内の仕事人を困らせている。
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入管法で捕まって

2011年03月05日 | 築地市場にて
昨日ある人と話していたら、知っている人が出入国に関する法律違反で逮捕されたという。その人の製造していた安い価格の食品が操業中止となり、下請けに使っていたメーカーの商品が欠品がちであるという。調べると不法滞在となったベトナム人を雇用していたとのことである。2月に築地市場で外国人労働者雇用に関する講習会に参加していて、築地市場では大幅に外国人労働者が減っていて100人以下となっているようである。
 時の流れの速さは加速していて、今中国から金を稼ぎに日本に来る人は少なく、かえって銀座には中国からの団体観光客で込んでいる。
平成の長い不況でソロソロ安く製造する工夫のアイデアも枯渇してきたかもしれない。
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都下の梅

2011年03月04日 | 築地市場にて
都下の漬物業者が農地をもっていて、梅を植えていた。農地扱いを受けるための梅だったが人手の問題で放置していたら、近所の人達に収穫されていて、完熟になった時は殆ど梅の木に実が無いという。今年はプラムウィルスの問題でこの様な梅の木が伐採されるのだろうか。
東京都内にはまだ農地が点在していて、貴重な自然環境を維持している。
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