年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

千葉東総の椿の海

2013年03月16日 | 福神漬

江戸時代干潟八万石といわれた所に行きました。椿の海というところを干拓したところです。地図では利根川と九十九里海岸に等距離で色々な影響があった。銚子を筆頭として利根川の周囲は醤油醸造業が発展していた。また九十九里海岸では関西漁民から伝わった漁法で鰯漁が発達し、木綿栽培に必要な魚肥産業が発達した。千葉の魚肥である干鰯は東浦賀の問屋を通して関西方面に流通していた。天保の改革で浦賀の問屋制度が破壊されたが浦賀与力であった中島三郎助は問屋制度の再建に力を貸していたようだ。
椿の海を干拓して出来た村で最大の村が万歳村です。ここが浦賀奉行戸田伊豆守氏栄の5男鉄丸が養子先となった花香家のあったところです。最近花香家の墓地に真新しい花香恭次郎の顕彰碑が出来ました。
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戸田主膳殺人事件5

2013年03月15日 | 福神漬
戸田氏栄の3男である長井五右衛門昌言が中里新十郎仲舒の呪いで夏に死亡したと噂があったことが気になった。以前五反田本立寺の墓地で長井家の墓を見たのだが、没年が風化で薄れていて明治6年2月か11月だろうと見えた。この没年の時期の問題は自由民権運動で活躍していた花香恭次郎(氏栄5男)が横浜にいた時期を想定できる。花香恭次郎の親族として何かと援助を与えたのがおじの長井昌言で明治5年から6年頃は工部省鉄道局大録の職を得ていて新橋横浜間の鉄道開設業務に関係していた。
 『演劇研究』の小山郁子さんの鶯亭金升研究(1)によると亡父(長井昌言)の17回忌を明治22年10月24日に無事済ましたと書いてある。ということは墓碑の摩滅した年月日は11月と見たほうが妥当である。どうやら小山女史は日記を全部見たようで、出版された『鶯亭金升日記』には17回忌のところがない。花香恭次郎がコレラで亡くなったのが明治23年8月8日で中里仲舒の呪いはこのことかもしれない。

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アベノ効果

2013年03月14日 | 築地市場にて

休市の日、冷蔵庫の壁が荷物車の衝突で徐々に壊され、ひどくなってしまった。築地市場の移転が延びたことと、今年も電力料金の上昇が予想され夏場になる前、緊急に補修工事を行った。職人さんの話だと忙しいという。来年10月から消費税が8%に上がるので駆け込み修理が始まったかもしれない。
 アベノ効果で土地価格が上昇しているようで、円安で海外投資家から見るとバーゲンセールを行っているように見える。本格的に土地価格が上昇する前に購入しているようだ。築地市場の跡地価格は3年後にはどれだけ上昇しているのだろうか。
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いぶりがっこの記憶

2013年03月13日 | 築地市場にて

2年前の今日、秋田より築地市場へいぶりがっこが届いた。震災による道路封鎖でひたすら4号線を走ってきたという。どんな情報網があるのか知らないが同日岩手から卵が届いた。帰りのおかずとして漬物を提供した気がする。
 平成25年の今日気温が20度を超える予想となっている。あの日の後は暑かったか寒かったか記憶が薄れてきている。
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消費の各駅停車から快速へ

2013年03月12日 | 築地市場にて
ようやく消費税の増税が決まって、これから増税対策のお金が動くだろう。マンションなどの大規模補修工事は先送りすると工事費用が5%消費税が増える。ここまで物価が落ちているとこれ以上下落する恐れより、円安による物価上昇が怖い。今年の農産物の国際価格がどうなるか解らないが2008年のときは1ドルが110円ほどでさらに海運価格が大幅に高かったという。今は1ドル96円ほどなので今回の円安はどこまで行くのだろうか。日本の農産物自給率が40%程度で、大幅に円安にふれた時のダメージは大きい。幅広い食品が高騰し、増えた高齢者の財力を奪うだろう。今まで優遇された高齢者にとってインフレは厳しい。江戸っ子は宵越しの金は持たないというが将来の不安を持っている人はなかなか消費に向かうことが出来ず、考えてから消費するので消費の拡大スピードが遅い。
 景気の回復予測とインフレ予測で高価な商品の売れ行きが良いという。築地まで到達するにはどれだけ時間がかかるのだろう。
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2年前のカケラ

2013年03月11日 | 築地市場にて

机の中に2年前、築地市場の建物から落ちてきた壁の一部をとってある。金曜午後3時前のことだった。時代が変わってしまった。
 前に向かって進むしかないがそれでもまだ捨てる気にはならない。食品に付着した放射能のレベルが下がって、気にしなくても良くなったのは喜ばしいがゼロではないので記憶にとどめる。当日からの記憶は薄れてきたが、3月という期末の混乱が何事もなく終わった印象であるが、時間の制約と判断をしなければならないことが多かった。東北へ行く荷物が築地に来て、道路開通情報で再び出荷判断をする。ガソリン情報を仕入れ動かす車の判断をしていた。
 先送りしない仕事処理が余裕ある判断をした気がする。
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千葉旭市の3回忌

2013年03月10日 | 宅老のグチ

旭市で調べ物をしたくて図書館へ向かう。市の中心のところの交差点に震災3回忌の看板がある。旭市では13名亡くなっている。見た目では昔と変わらないようだが不自然に屋根瓦が新しい。多分震災でずり落ちたか破損したのを新しくしたように見える。飯岡漁港が昔、といっても幕末の頃は陸地で下永井といい、行部岬(一番銚子よりの九十九里海岸の東はずれ)は上永井という地名である。ここは船橋市史によると旗本長井家の知行地だったようだ。しかし長井と永井ということでこのことの記述は飯岡町史には触れてはいない。
 行部岬で眼下に広がる飯岡の市街を見ると当日ここで津波を見ていた人はどんな気持ちだったのだろう。展望台で展示してあった3回来た津波写真で飯岡が翻弄されていた風景が見える。震災はまだ2年では昨日のことと感じる。
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カブの塩漬

2013年03月09日 | 宅老のグチ

長い株価の低迷で塩漬となっていた土地や株が塩抜きして動けるようになってきたようだ。
漬物用語が節約の行動を表すことが多い。梅干もよくたとえられる。これからどうなるか解らないが長いデフレが終わり、インフレに向かうようだ。しかし今のところは金利が低下しているので資金が不動産に向かっているようだが人口が減りつつある日本で不動産価格がどこまで上げられるか不透明である。デジタルの世界ではインフラさえ整っていれば情報処理は異国でも出来る。出来ないのはデジタルに出来ない仕事である。
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ただ今価格改定検討中

2013年03月08日 | 築地市場にて

急速な円高と中国人権費の高騰で中国からの食品輸入の価格設定が難しくなって、2月からの価格改定予告があったけれど中身の連絡が来ない。企業にとって価格は最高の意思表示であるので他社、他の食品企業の動向を見ているのだろう。高く設定するとカット野菜の業者が新規に漬物製造に参入してくることとなる。
 急に暖かくなって、野菜の成長が促進され価格が低迷する時期に来た。工場野菜にとって順調な天候による価格の低迷が最大の敵である。
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机上訓練

2013年03月07日 | 築地市場にて

築地市場では都民の食の安全安心を守るため、東京都と協力して非常連絡網が構築されている。久しぶりに訓練メールが届いた。最近は放射能の数値が少なくなったようで野生のものが直売所で発見されるものが多く、市場経由ではほとんど100ベクレルを超えないようだ。一時はどうなることかと思っていたが2年も経てば放射能も減っているようだ。
 そういえば毎月築地市場内で休市日には消防訓練を行っている。最近の築地市場の火事は勤務時間中の火事でボヤで終わる。老朽化による漏電事故がほとんどである。
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変則休市3回目

2013年03月06日 | 築地市場にて

今日の青果部が休みで水産部が開市という変則的な休市で暇である。青果部の人達の多くはゴルフ場に出勤となる。朝の早い仕事なので早起きは苦ではない。さて3回目でアンケートが来るのだがどう書けば良いのだろうか。水産の人たちの考えもあるだろう。人の余っているときは休日が少なくとも労働者は来る。しかし水産だけでは顧客が来ないので暇すぎる。
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長崎奉行と日用

2013年03月05日 | 宅老のグチ

以前、べったら市の調べものしていた時、大伝馬町付近に幕末「藤問屋」というものがあった。今でも繊維関係の業者が多いので藤問屋とは何かと、中央区の中央図書館郷土室の人に聞いたことがあった。この藤問屋は明治10年頃にはすべて消えてしまった。どこかに移転したかと思ったが結局何の問屋か不明だった。しかしあるとき藤が藤細工のことと判明し、本町付近にあった薬種問屋(江戸時代は砂糖が薬種問屋の扱い品目だった)に大坂から江戸へ藤かごに入れて砂糖を運搬していたことを知った。この藤かごを水に浸し、藤にしみ込んだ砂糖分を煮詰め水飴にしていたという。さらに残った砂糖分の抜けた藤を集め藤細工に加工していたという。つまり幕末に大伝馬町付近にあった藤問屋は砂糖関連業者であった。明治に入って直接横浜の中国商人から東京に入った砂糖は安価となったため、2次加工の手間代が無くなり、藤問屋が消えたと想像できる。
 天明年間、佐渡奉行から長崎奉行へ転任となった戸田氏孟は幕府から長崎上納金増額を指示されていたようで交易改革を目指したようだった。オランダや中国からの貿易船から日用と言われる人足によって砂糖が運搬されていたが藤かごからこぼれ落ちた砂糖の利権で長崎商人と対立したようだ。既得権を保持したい長崎商人、オランダ商人、中国商人との間で摩擦が生じたようだ。
天明4年新任の長崎奉行戸田はこぼれ落ちた砂糖を売ることは日本の恥と考え、砂糖のこぼれ落ちた分を定量化し、日用という日雇い労働者の雇用の安定化を図った。既得権益を阻害された関係者の恨みをかっていたようだ。貿易量が半減とした政策で密貿易が増えていた時期で戸田が死去した当時から暗殺の噂があった。
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じげもん市

2013年03月04日 | 築地市場にて

「じげもん」とは長崎弁で「地元のもの」ということで長崎県では農産物直売所での市の名前となっている例が多い。
福神漬け 長崎で検索したら生なた豆が(じげもん市)で販売されていた。生産量の少ない産物は地域の直売所で販売されているようだ。築地市場から長崎は遠い。長崎へは福岡まで飛行機で行って、鉄道や道路を走ったほうが便数も多いので旅行計画が立てやすい。
 長崎から唐人菜という漬物が来ている。長崎白菜といって今の日本に流通している白菜と形が異なっていて、乳酸発酵していておいしい。
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戸田主膳殺人事件4

2013年03月03日 | 福神漬
天保雑記を読みたくて、神奈川県立図書館へ向かう。ここは元神奈川奉行所の跡地に図書館があるようだ。今はみなとみらいの埋め立てで海が遠くなり、さらに高層ビルで街中の奉行所跡となってしまった。出来た当初は奉行所から居留地全景が見えたと思われる。図書館で3冊借り出しコピーをとって終わる。さらに木村直樹氏の『幕藩体制国家と東アジア世界』という本を読む。長崎奉行戸田出雲守氏孟の業績を調べる。在任期は天明の飢饉時で幕府財政が厳しく、長崎からの幕府への上納金を増額することを要求されていたようだ。戸田は抜け荷の取締り等を厳しく行ったので異国人(オランダ。中国人)と長崎在住の既得権者には評判が悪かったようだ。長崎で病死した戸田は暗殺の噂も当時からあったようだ。長崎大音寺の氏孟墓に小便をかけたいたずらがあったという。
 戸田主膳の事件の記録で天保雑記と藤岡屋日記に長井五右衛門が出てくる。長井五右衛門昌言の養父のことだろうか。明治6年に死去した長井昌言は五反田本立寺にある墓碑から読み取ると夏には死んでいない。ただ氏栄5男の花香恭次郎がコレラで死んだのが明治23年8月である。昌平坂学問所の中里新十郎の呪いとは長井昌言でなく、花香恭次郎かもしれない。
 
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借り出し失敗

2013年03月02日 | 宅老のグチ

『南総里見八犬伝』を歩く-謎解き散歩 安田多苗著
八犬伝とは何かと調べようと思って借り出した本は意図と違って、八犬伝を読みこなした人の本だった。史実と虚構を混ぜた八犬伝を『ちい散歩』という軽費旅行には良い本かもしれない。それにしても分厚い本で字も大きく年寄り向きの本かもしれない。南総から都内にかけて散歩するには良いかもしれない。
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