築地市場の最後の休市が終わり、最後の3日となる。配送に来た人と雑談。豊洲の位置を知らせる。もう既に豊洲市場へ漬物の納入が始まっているという。どうやら狭い築地から徐々に移転しているようだ。こちらは東京都の指導に従い、日通を利用するのでル-ルに従い移転期間の青果部と共に行動する。7日準備8日移動9日始動する。
今まで20年近く移転の準備にかかったがようやくここまで来た。この築地の雑踏も整理され立体化された豊洲では見れない風景かも知れない。配送のタ-レ-に乗って最後の雑踏映像を残したい。正月の準備も始まっている。平成最後の正月商戦だ。社内で7日午前5時から始まる築地市場から豊洲へ移動するタ-レ-の爆走の話題となった。千台以上のタ-レ-とフォ-クリフトが未完成となっている環状2号線の2KMを走る。まるで市民マラソンのような風景だろう。まだ日の昇らない午前5時からレ-スが始まる。速さでなく完走が目的である。古い電動車両の電欠によって築地大橋・豊洲大橋の高さを乗り越え豊洲市場へ入る事も出来ないこともありうる。青果部の電動車両は豊洲水産仲卸地区を通過し、地下通路で水産卸を経て青果のある5街区へ走る。距離は長い。電欠しても皆の協力で豊洲へ移動するしかない。移動の経費は掛けられないのだ。
午後には築地支店の貸し金庫の解約の予定。現金取引が消える可能性がある時代が来るとは数年前には想像できなかった。音声認識の進歩で普通の会話なら通訳の要らない時代が来たようだ。楽な仕事はAI・ITによって消えるという。残る仕事は楽でない創造力の必要なものと言う。
語り草となる築地市場も後三日。正味2日だろう。10月6日は最後の築地と移転行動で仕事は滞ると予想する。