昨日は次女と友達を一緒に乗せて、吹奏楽の練習会場まで往復。
高校の吹奏楽部で一緒だった女の子と、男の子。
女の子の方は、クラリネットの奏者でこの春から音大へ通っている。
片道1時間半の道のりを通うのが大変だと言っていた。
学校の方は毎日3時限が音楽関係の授業で、一般教養は外国語のフランス語くらいで
高校の時のように体育みたいな授業は一切無いみたい。
『毎日、音楽が出来て良いなぁ・・・・』と僕が言うと、
『単位を取るのが楽なのでそう云う意味では楽しめてます』と言う。
横に座る男の子は、高校で部活ばかり夢中になっていて、単位を落とし留年。
別の高校に転校して、今年は卒業を目指している。
その子が『授業に出れば単位がもらえるなら寝てても良いから楽じゃん…』と言う。
『音楽やスポーツみたいな体で覚える事は、単位を取るのが目的じゃないだろう?』
って言うと、ちょっと驚いた反応をしていた。
『単位を取って卒業することが目標じゃない、上達するために勉強するのが大学だよ』
と言うと、更に僕の話を真面目に聞き始めた。調子に乗って僕は
『免許を持っているだけじゃ車のレースで勝てない。免許が無くてもレースに勝てば良いのと一緒。
音楽で言えば、学校を出ていなくても、人の心を動かす演奏を出来れば良い』
そして、譜面通り演奏するのは基本だけど、同じ譜面を演奏して差が出るのは
人によって違う強弱のメリハリだとか、抑揚だとかの差なんだよ・・・・と話をした。
多分、そう云う事を学校や先輩の演奏を聴いて感じているんじゃないのかな?
僕のそんな話を真面目に聞いてくれました。
一方の男の子。高校の時から、頑張り屋だったこの子の事がちょっと気になっていた。
今はバイトをしながら、高校へ通っているらしい。
バイトも牛丼の吉野家。今や店を切り盛りする店長代理みたいな事をやっている。
他の牛丼チェーンに比べると、味に関して凄くコストをかけていると言う事が
仕入れ伝票で解るそうで、仕事に対して一種の誇りみたいなものを持ってやっている。
良い事ですね。若い子が色んな事を体験して、自分の目で見る事は
大事なことだって、話をして励ましてやりました。
ついでに次女のアルバイトの話に振ってやったら、次女は嫌がる。
次女は不満ばかり言って、上の人が言う事が違うとか・・・・・
バイト先を教えろだとか、友達は興味津々・・・・・
マニュアルにある事だけやっていても駄目だと僕が言うと、反発するが
『さっきの演奏と同じだよ。譜面通りの演奏をしているだけ』
と話をしたら、娘を含めた若い子たちが
『なるほど・・・・そう云う事ですね』と納得した様子。
僕みたいなオヤジの話でも、キチンと聞いてくれるのは、娘が高校在学中から、
機会があれば、彼らと話をするようにしてきたのも一因かも?
子供たちの今後に、何か役立つ話になっていたなら嬉しいですね。