『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

『怖くてヤバい』男

2014年08月19日 | Weblog

会社に行くのが苦痛だけれど、会社の中にはそれを察してくれている人も
居るので、何とか頑張ってやっている。

そんな中に、僕と面白い関係にある男が一人いる。
彼と初めて出会ったのは2001年、かれこれ14年前になる。
その当時、彼は入社して4年目。
装置の調整部署に居たけれど、仕事が合わず開発部署に回されて最初の年だった。

その開発部署で、新たに作った装置があって、その心臓部の電源は
本社の僕が居た部署から供給されるものだった。
その電源は、本社の電源とほぼ同じ。ものも含めて問題が多かった。
したがって彼の担当する装置も、同様に動作が不安定になったりで、問題を抱えていた。

ところが、その回路を設計した男が会社を急に辞めてしまった。
その男が設計した本社の電源回路だけでなく、その当時その男が担当していた
NEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)の仕事など、
殆どの仕事が、僕に回ってきた・・・・と言うより、上から押し付けられた。

話題の彼と出会った時期は、彼が使っている回路と一緒に、
本社の電源回路に問題が発覚、そのままでは大問題に発展するので
世界中にリコールして回収し、交換修理する仕事を終えた直後だった。

それで無くても、元々担当していた装置の新しい回路の実験と、
前出のNEDOの仕事の為に、実験をしていて12時近くに帰宅する毎日。

そんな折、彼が上司と一緒に夜11時過ぎに、電源を持って来た。
電話で『もう帰るから明日にしろ』と伝えたにもかかわらず・・・・・

実験棟は2階がテラスのようになっている建物で、その場所は1階から見えない。
帰ろうとしていたのに、彼と上司が来そうなので、僕は暫く実験を続けていた。
そして彼らが到着。『居ますかぁ?電源持ってきましたぁ…』
下から叫ぶその声を聞いた僕は、2階のフロアから
飛行機のタラップのような階段を使って降りながら一言
『そんなもの、てめぇらで直せ、こっちは忙しいんだ』

その当時の僕は、会社の制服を着ないでアロハシャツを着ていた。
髪の毛もパーマのかかった茶髪に、金髪メッシュ入り。
その風貌と、2階から降りて来た雰囲気をみて、彼は
『かなり、怖くてヤバいオジサン』と僕の事をインプットしたらしい。

オマケに電源チェックをしたら、其処にも問題が見当たらない。
『おめえら、ちゃんとチェックしてから来たのか?』
『帰って、もう一度使ってみろ、問題なんかねぇからよぉ・・・・』
この会話も、若かりし頃の彼には凄~く怖かったらしい。

彼らは戻って、チェックしたら問題無く動いたそうで、原因は配線ミス。
その連絡を電話で受けた僕は
『もう、二度とチェックもしねぇで、夜遅くに来るんじゃねぇぞ』
この時は凄く怖かったそうです。

そして数年後に僕が今の会社に異動。
その時、彼は『あぁ・・・・、あの人が来ちゃった』と思ったそうだ。
いまだに、僕が『怖くてヤバい』男だと信じているみたい。
今は、彼もたくましくなって、僕に似てきました(笑)

コメント
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