いよいよ、来年の公演に向けて稽古開始。
今日から台本の読み合わせから始まりました。
この最初の会合というのは、すごく大事な時間なのです。
去年、同じように年末に最初の会合があった。
その時に来なかったメンバーに対して、座長はがっかりしていた。
座長曰く
『最初の集まりに来る、来ないは、その人の意気込みが現れる』
その言葉を聞いて、僕はその通りだなと思った。
僕もサッカーチームを率いている。
大事な試合や大会の時に、来るか来ないかでそのメンバーに対する信頼や、
やる気を感じ取ったりする。
会社の年度初めに、全社員を集めて社長訓示をやるのも、同じ事だと。
そういう時に集まるかどうかで、印象が変わる。
ましてや、我々アマチュア劇団には『演技が上手い』人など居ない。
そうなると、やっぱり『やる気』や『意気込み』が大事になる。
用事があって来られない人も居るでしょう。
来れない理由は色々あるだろうから、仕方がないのかも知れないけれど、
それでも、結果が全て。
来ない人は来た人より『やる気』や『意気込み』があると思うし、
かなりいい加減な僕でさえ、初日の『意気込み』の違いを感じてしまう。
ここでいう『意気込み』とは、言い換えれば優先順位。
あらかじめ判っている予定なのだから、何とか時間調整したり
予定変更をして出席したり、そういう努力をするのが
座長の言う『やる気』や『意気込み』なのだと思う。
だから僕は、今日の会合に遅刻も欠席もしないで必ず行こうと思っていた。
会合には男性陣全員が集結。対して女性陣は、欠席者が数人。
初日に座長が演出家として、芝居に対する考えを伝えながら台本を読む。
会社でいえば事業計画、サッカーチームで言えば年間目標に対する、
指導者・責任者の考えを伝える示達とも似ている部分がある。
こういう事は、次の会合ではやらないから、結果として欠席者は出遅れる。
実はこの差はすごく大きいのですよ。
途中の一日欠席よりもすごく大きい。
要は座長の考えを、人伝てにしか聞けない。
自分から率先して質問する機会は、最初の会合が一番いい。
というのも、他の人もその事を聞けるからです。
こういったことは、決して座長のご機嫌取りではなく、
稽古を始め、芝居を作って行く自分のためでもある。
僕も何回か休んだり、遅刻したりするだろうけれど、
これまでもそういう時は、次の時にその分を取り戻す努力をしてきた。
趣味や遊びとはいえ、チームで動くことに参加する人の心構えだとも思っている。
僕もサッカーチームの主宰者。
そういう意味で、僕は座長の心境が判る気がします。