『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

白馬の大雪渓

2025年02月06日 | ジジイの呟き
僕はかつて、日本100名山踏破を目指して登山をしていた時期があった。
その中でも後立山連峰の白馬岳は何度も登った山の一つ。
その白馬岳の看板だった白馬大雪渓がここ数年で雪が無くなって岩場が剝き出しになり
登山道のルートの大雪渓が、落石などの危険があるため、ここ2年連続で通行止めになっている。
白馬の登山ガイドが
「こんな雪の少ない大雪渓は見たことがない」
と仰ったそうですが、そんな事態に陥った、ここ数年の雪の減り方が気になります。

大雪渓の雪は、冬に降り積もった雪が自然雪崩によって沢底に溜まり、
夏でも溶けずに残っている万年雪。
近くには"氷河"として認定される箇所もあり、
白馬大雪渓も昔は氷河だったのではないか・・・
と言われているそうです。

雪渓の雪は重要な天然のダムであり、貴重な水資源。
大量に積もった雪が、自然に起きる雪崩で雪が細かく砕かれる。
雪は砕かれると密度が高くなり、ぎゅっと圧縮されるので解けにくくなる。
冬の間、山にたくさん降った雪が積もって春から少しずつ解け、
山の養分をたっぷり蓄え、麓の田畑に水を運ぶ。

氷河は、数百年から数万年かけて降り積もった雪で形成されるものなので、
下手したら1000年以上前の雪が、今、目の前で消えているということ。
100年に一度どころではなく1000年に一度クラスで、今生きている人の
誰も経験したことのないことが起こっていると言っていいでしょう。

実際、2023年の夏は新潟あたりでも水不足が深刻な問題となって、
米不足や米の品質低下を招いたりした。
白馬界隈では、ダムが渇水で水を溜められなかったり、
山小屋でも水不足の課題が出ていたと聞きます。
2016年から10年も経たぬうちに、写真にあるように大雪渓の雪は消え、
土砂崩れも起きているような状況だそうです。

今年は近年にない大雪に見舞われている、長野地方。
けれども、この雪渓が元に戻るには数十年は必要になるだろうし、
ここ数年の夏の猛暑が治まらない限り、雪渓にとっては付け焼刃に過ぎないのでしょうね。

写真は森山建吾氏の物を拝借しました。
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