環境にやさしい「エコ・サイクル」とかメタボ対策の健康志向などで、自転車通勤・通学などの他に、スポーツイベントも多くなり、自転車ブームは止まらないようである。
先日、NHKで東京・世田谷区のレンタサイクル「コミュニテイサイクル」が紹介されていた。
サイクリストの一人として、非常に興味をもって、見ていてようやくここまで来たのかと喜んで見ていた。
最近の最寄の駅での放置自転車や無法駐輪の状況は、関東近県のどこも同様に、管理者と利用者のイタチゴッコで、一向に改善の状況が見られないようである。
先月も、パリ市内のヴェリブのレンタサイクルシステムの状況を実際に見てきたばかりであるが、似たようなシステムがこの東京にも出来ていたそうだ。
これまでも他地区では、類似システムがあるようであるが、利用状況や経営状況が芳しくなく頓挫している話は聞いていた。
世田谷区のシステム(がやレンタサイクル)は、非常に利用者が増えているそうで、今後も増車の予定だそうである。
世田谷区の交通網は、私鉄が山手線から放射状に走っており、東西方向には便利であるが、南北方向にはバスしかなく、非常に道路が渋滞しているのは、管理者も実感していた。
我が身内も世田谷住民であるが、かなり不便を強いられているようだ。
がやレンタサイクルは、もともと放置自転車をメンテナンスして活用したもので、現在1,500台近く利用されているそうである。
また、京王線・小田急線・東急田園都市線の駅間を繋いで、各ポート間は自由にどこでも借りられて、どこでも返却できるシステムとなっている。
利用するには、年間登録していれば、誰でも 2000円/月、200円/日でいつでも利用できるそうだ。
この辺は、パリのシステムに非常によく似ているが、問題は利用自転車が元は放置自転車のママチャリであるので、サイズや型がまちまちであり、メンテナンスも充分とはいえないようである。
しかし、入口で登録カードを差し込めば、自転車が収納場所から出てくるシステムそのものは、よく出来ており、システム構築には、管理者も縁が無いわけではない。
経営的には、全くペイしていないそうで、必然的にメンテナンスにも手が回らないのではないだろうか?
放置自転車の減少やマイカーの現象傾向が見られるそうであるから、行政側の支援を受けて、利用者にとってさらに利用しやすい改善が望まれる。
最近の観光地におけるレンタサイクル利用も増えており、サイクルロードの改善とともに更なる改善を期待したい。