知人に紹介されて、新ハイキング・クラブ主催の西丹沢大野山の『新緑の山々を描く・スケッチハイク』に参加した。
この日も、朝から夏を思わせる日差しがあり、絶好のハイキング日和に恵まれていた。
いつもの事ながら、ハイキングシーズンの休日には、小田急線はハイキング客が多勢乗り合わせている。
この日の平日は、空いているだろうとの期待は、見事に裏切られた。
集合場所の新松田駅に到着してみたら、駅前のバス乗り場には、長蛇の列が出来ており、係りの方に聞けば、参加者は40人だと聞いてビックリ。
他のグループも乗り合わせており、ほぼ満員の状態で発車し、途中の谷峨駅から更に約20人が乗り込み、無理やり詰め込んでいた。
この日は、湯本平で下車し約150Mほど戻り、大六天社の赤い鳥居前で身支度をして、9:20に大野山への登り口から取り付いた。
しばらく杉林の林道のジグザク道を進むこと30分で、大野山口の道標から杉林の山道への登り口へ到着。
そこから杉林を木漏れ日を受けながら進むこと約30分で、砂利道の車道へと出た。
しばらくすると丹沢湖方面の視界が広がり、休憩を兼ねて30分のスケッチにトライするが、遠望の山と新緑の樹木ばかりで、描きにくいところであった。
さらに桜並木の車道を進み約20分で、左手には牧歌的な雰囲気が漂う牧場の草原が広がり、まもなく山頂に11:40に到着した。
展望は素晴らしいが、頂上まで続く砂利や舗装道路には、がっかりであった。
山頂は360度に拡がる展望が素晴らしく、西に富士山が雄大な裾野が、北側には畦ケ丸、蛭ケ岳、丹沢山などの丹沢山系が連なり、眼下には丹沢湖と三保ダムがくっきりと見えていた。
さらに、南側には、足柄平や相模湾が望める、正に『関東の富士百景』の絶景が望められた。
山頂広場では、昼食を含み絶景ポイントを思い思いに、3枚ほど早描きで描きスケッチ談議をしていたが、グループの約三分の一の方は、まだ始めたばかりの方だそうで、係りの指導者に群がっていたようだ。
13:20に山頂を後にして、帰路は、谷峨駅に向かって牧場の中を進み、箱根連山を仰ぎながら眼下に谷峨駅が見え隠れする素晴らしい展望の道が続いていた。
しばらくして杉林のジグザク道に入り、下り道が続くが道の脇には、草イチゴが真っ赤な身を付けており、皆さんが代わる代わる摘み取って「甘い・美味しい」を連発していた。
女性人は、甘いのには弱いのか?しかし、この道では、花の乱舞の光景は見られなかった。
約30分で林道に出て、公衆トイレがあり、休憩を取った。ここには、山北町の天然記念物である都夫良野 頼朝桜あったが、開花時期には素晴らしい姿を見せるのだろう。
さらに山道を過ぎて谷峨駅が見えるところで河内川に懸かる青い吊り橋に、14:35に到着して、最後のスケッチに挑戦した。
ここでは、東名の高架橋や田植え中の田園風景、吊り橋と川の流れなど30分のスケッチを楽しみ谷峨駅へと脚を運んだ。
大野山には、これまでも何度かハイキングしたが、表丹沢とは趣きも異なり、家族連れ向きの草山の感じである。
谷峨駅周辺の桜が有名で、花見シーズンには、家族連れで賑わうようである。
今シーズン最高気温を記録した暑さを覚える快晴の中で、心ゆくまで新緑に体一杯浸った一日であった。