スペイン・ベサルーから最後の訪問地パリへ移動日となり、早朝7時半に専用バスにてホテルを出発し、一路 高速道路を利用してペルピニャン空港へと向かった。
この日は、抜けるような青空となり 朝もやが漂う牧歌的な雰囲気の牧場と新緑が拡がる田園風景が続き、遥か向こうには真っ白なピレネー山脈の美しい姿が見えて、後ろ髪を引かれる思いであった。
約1時間で国境を通過してフランスに入り、さらに美しい絵になる田園風景を約2時間、ペルピニャン空港に到着。
地方の小さな空港であったが、のんびりと到着便を待ちながら最後の訪問地パリの光景を思いやっていた。
パリ・オルリ空港には、12時過ぎに到着し、パリ市内のホテルに13時頃にチェックイン、近くのレストランで昼食後、パリ市内散策に出かけた。
この日も、穏やかな快晴となり散策するには、最高の日和となり、これまで仕事で立寄ったことは何回かあったが、観光での訪問は初めてとなり、コースの選択に迷いながら市内へ出かけた。
ホテルからオペラ座、マドレーヌ寺院、コンコルド広場を経由して、シャンゼリゼ通りの公園にはカラフルな花が咲き誇っており、ベンチに腰を下ろして休息した。
シャンゼリゼ通りのマロニエの並木道は、歌にも読まれる通りで白とピンクの花が満開であった。
丁度その前には、お洒落な店があり 近づいてみれば、日本でも人気のあるパテイスリーの学校の『ルノートル・ヴァビオン・エリゼ』である。
アマチャア向けの料理教室が開かれるそうだ。
しばしの休息後、反対側のプテイ・バレ市立美術館とグラン・パレギャラリーへ向かい、その優雅な建築美に感嘆して見入っていたが、何か企画展示が行われていて長い列が出来ていた。
続いてシャンゼリゼ通りを凱旋門までは、素晴らしいカフェテラスや劇場などが賑やかでパリの雰囲気をたっぷりと味わった。
凱旋門では、高さ50mの門の中をくぐり見上げると、そのスケールの大きさに圧倒されてビックリした。
壁面の浮き彫りには、ナポレオンや義勇軍の様子が描かれており、まさにパリの中心にいることを実感していた。
ここで踵を返してセーヌ川沿いに出て、エッフェル塔を左手に眺めながらアレクサンドル3世橋、コンコルド橋まで戻り、チュイルリー公園では多くの団体ツアー客や市民が集まり、開放的な空間が広がっていた。
パリの初日は、美しい街に吸い寄せられていて、スケッチブックを広げる間もなく終わっていた。