毎年楽しみにしている『サラリーマン川柳2009』のランキングが発表された。
2月に入選作品100選が発表されて、管理者も投票していたのでその結果に関心をもっていた。
今年も投票数は10万票を超えたそうで、その人気の高さが伺える。
毎年の事であるが、『サラ川』には、サラリーマンの視点で、特有の悩みや世相、流行、生活事情が面白可笑しく17文字に表わされており、正に生活文化ではないだろうか?
入選作は秀作ばかりで、そのどれをみても納得の秀作ばかり、我が身の回りに照らしてみても、笑いと涙が見事に表現されていて、 「お見事」である。
特に、「百年に一度」の流行語が生まれるほどの大不況の中で、リストラ・派遣切り・定額給付金、メタボなどの生活環境をどのように詠まれ、人気が集中するのか非常に興味深かった。
ベスト10では、どれにも大拍手であるが、管理者が選んだ「しゅうち心 なくした妻は ポーニョポニョ」は、見事に第1位だった。
やはり、ダントツだったようで同じ共感を持つ方が多かったのだろう。
他にも管理者がベスト5に選んだのは、22位、26位、55位、69位であった。
今年は、100選以外にも特別審査員の山田五郎賞が発表されたが、ここでも笑える傑作が多い。
改めて管理者が選ぶ特別賞が許されるならば、次の3作を選びたい。
★円高を 実感したが 円が無い
☆夢をもて 夢をもったが 夢だった
★無神経 なのに姑 神経痛
この不況時に笑いとユーモアを呼ぶ「サラ川」であるが、一部、伝統?の川柳愛好者からは、不評を買っているようであるが、目くじら立てて騒ぐ話ではないのでは
今や「綾小路きみまろ」もブームを呼んでいるようで、暗い世相の時ほど原を抱えて笑いと涙が共感を呼んでいるのだろう。