ナトリウム漏れ事故以来 運転停止していた高速増殖炉『もんじゅ』が、14年5ヶ月ぶりに先程運転を再開したとのビックニュースが、NHKで報道された。
地元福井県では、号外も発行されたそうで、その注目度の高さが改めて示されたのでないだろうか?
我がふるさと福井県に設置されているが、建設段階から間接的ながら知人や会社関係などで関連があり、事故発生以来 事の成り行きなど関心を持って注目してきた。
資源小国の日本にとっては、『夢の原子炉』と言われて、核燃料の有効活用すべく、核燃料サイクル政策の中核的技術となっているそうだ。
あくまで運転再開は、これからの試験のスタートであり、3年かけて本格的な性能試験を行い、本格的運転は13年度の予定となっている。
運転再開にあたっては、事故再発の危険性や費用対効果に対する懸念が論議されてきたが、再開にあたり安全第一で技術の確立と「夢の原子炉」である実証炉の実現に期待したい。
反対意見の論拠についても、かなりの意見を聞いてきたが、概して言えば「多額の費用を投じて効果が期待できない」、 「ナトリウム金属による疲労などの危険性」など挙げられているが、決して不可避のものではないと思う。
将来のエネルギー需要増が日本こそ原子力エネルギーの開発に向けて リスクを恐れずに積極的に取り組むべき課題だと信じている。
代替えエネルギーなどいろいろな提案や意見は多いが、資源のない日本のエネルギー基本政策こそ 国が取り組むべき基本的課題である。