マラソンシーズンも終わり、トラックシーズンを迎えて市民マラソンの関心は、秋以降の大会へ移っている。
今春の大会も、『東京マラソン』でヒートアップして、マラソンブームは益々輪が拡がっており、経済不況の中で『走る・ラン・ジョギング』を取り巻く世界は、不況知らずのようだ。
東京マラソンを走り筆舌し難い感動を経験したが、あの都心のど真ん中を沿道の200万人?から声援を受けて走れる歓びは、経験した人にしか解らないものであろう。
ニューヨークやベルリン、ロンドンも経験したが、あのシテイーマラソンが東京で開催されるとは、正直夢にも思わなかった。
あの『東京がひとつになる日』の開催までの道程は長かったそうですが、関係者の尽力にランナーの一人として感謝に絶えない。
管理者も過っては、主催者の一員として3000人規模のマラソン大会や地域のマラソン大会を開催してきたが、コースの選定や道路使用許可取得と財政的な援助なくして成り立たないのである。
最近のマラソンブームは、健康志向と女性ランナーの増加により生まれたようであるが、東京マラソンを見て・聞いて、「カッコいい・美しい」の感動を味わいたい願望があるようだ。
東京マラソンに続けと、ようやく関西地区にも 都市型フルマラソンを開催しようという動きが出てきたようで、ランナーの立場からは大歓迎である。
専門誌の情報によると、ランニング人口は2,600万人で、その内 習慣的に走る愛好者は、350万人だそうである。
最近の傾向も、女性ランナーや若い人が多くなったことを実感している。
早速、奈良遷都1300年記念の『第1回奈良遷都マラソン』に、エントリーを済ませたが、ものすごい人気だそうで驚いた。
我が地元の『湘南マラソン』も第5回を迎えるが、大幅に定員が増えており、アクセスの難点はあるが、その人気振りは衰えそうにないようである。
来年度以降には、大阪・京都・神戸と軒並みにフルマラソンが開催されると聞いているが、東京の二番煎じにならないように、独自のカラーを出して全国のランナーが一同に関西へ集う大会になるように期待したい。
一方では、東京のある公園で開催されていた大会が、公園の来園者から「騒がしくてゆっくり楽しめない」とクレームがついて、開催が危ぶまれていると聴く。
都市型マラソンでは、ランニングに馴染めない人から交通規制などにクレームが着いてトラブルが起きることは多いが、ランナーと沿道の住民等が一体となっての楽しめるイベントになるには、まだまだ歴史が必要なのだろう。
マラソン大会のみならず、色んなイベントでも、主催者側と住民との一体化への課題は小さくないようだ。
先月、訪れた宮古島トライアスロン大会では、島を挙げての大会への熱い心意気を感じて、参加者と地元の交流があったが、これぞ理想的な形だ実感していた。
ストレスや忙しい世相の中で、本来の人間らしさを感じながら、『走る』ことが一番であると思いながら、今日も迷わずジョギングへと飛び出そう。