シーズン最初のグラン・ツールの伝統の「ジロ・デ・イタリア」が、毎夜テレビでLIVE放送されており寝不足となっているが、日本で最大のツアーである『第14回 ツアー・オブ・ジャパン』の最終日 東京ステージの観戦に駆けつけた。
「14Th ツアー・オブ・ジャパン」は、先週5月16日から始まり国内各地(堺・奈良・美濃・信州・富士山・伊豆)を転戦しての最終ステージのこの日には、関東各地からバイクファンが雨の中を集まってきたようだ。
まだまだ、グラン・ツールなどとは歴史も文化も異なり比較も出来ないが、海外8チームと国内8チームが参加しての本格的な自転車レースが、都心の真ん中で開催されるので、自転車ファンには、逃せないツアーである。
毎年、東京ステージは、皇居OB駅伝と同じ日に開催されているので、OB駅伝を走り終えてから、ツアーのスタート地点の日比谷シテイ前に駆けつけている。
日比谷公園噴水広場では、凄い人が集まっており何だろうと思えば、ドイツ本場のビールを飲む「オクトーバフェストin日比谷」が開催されており、「食べて・飲んで・歌って・踊る」イベントが始まろうとしていた。
隣の日比谷公会堂前広場には、スタート前の各チームが準備中であったが、選手の緊張感が伝わってきて、ピリピリしていたが、マラソン大会などで見られるスタート風景はなく、どこからスタートするの?という雰囲気もあった。
スタート地点の日比谷シテイ先で待っていると、スタート10分前に道路規制が始まり、選手96人(8×16チーム)がコースに入ってまもなくスタートしたが、目の前をアッという間に過ぎ去りシャッターを切る間も無いほどで、あっけなかった。
沿道の観衆も、雨の影響もあり、マラソンのそれとは比べようもなく、道路規制はすぐに解除されていた。
メイン・コースは、大井埠頭の周回コースでの113Kmの戦いで、大井埠頭へのシャトルバスで移動すべく、約1Km近いバスを待つ長い列が出来ていた。
ようやくバスで大井埠頭に到着すると、ゴール地点付近の沿道には既に大観衆が集まっており、周回コースのため選手通過すると反対側へ移動しての観戦である。
周回毎に、熱狂的なファンが声援をするが、約100名の選手集団は風の如く目の前を過ぎていく。
時速50Kmを越すスピード感は、見ていても堪らない。
会場では、自転車ショップのテントが軒を連ねており、今中さんの絶妙な解説にもうならせられてレースを楽しめる。
ラップ中間からは、5選手が抜け出していたが、最後はスプリント勝負で決着したようだ。
最後の光景を見ることなく、会場をあとにして、次の観戦予定の関東インカレが行われている国立競技場へと向かった。
7日間の熱い戦いで総合優勝は、クリスチアーノ(イタリア)がグリーンジャージを獲得したようだ。
戻ってからジロ・デ・イタリアの15ステージのLIVE放送で過酷な山岳ステージの光景を見ていたが、山頂のゴール地点付近には、15万人が集まっているそうで、ツアー・オブ・ジャパンと比較してその違いには、驚きである。
グラン・ツールは、ツール・ド・フランス、フェルた・ア・エスパーニャと続いて、バイクファンには堪らない・眠れないシーズンとなる。
これらの影響もあり、国内の自転車ブームも益々拡がり、レース観戦とともに、サイクリングを楽しむ絶好のシーズンとなり忙しい。