朝から強い陽射しが差して絶好のアウトドア・シーズンを迎えたが、この日は調整期と決めて近くの親水公園から大庭城址公園での周回ジョグやクロカンコースを楽しんだ。
朝の内は、富士山も美しい姿を見せていたが、時間と共に霞んできて姿を消し、変わって夏のような強い陽射しが照りだしていた。
親水公園に出てみると、引地川の水辺も水嵩が引いていたが、自然豊かな空間が広がっていつ走っても心が和むゆったり感を感じている。
しかし、日陰がなく容赦なく照りつける陽射しを避けて、親水公園を1周して城址公園へと移動した。
こちらは豊富な木々の木もれ陽の中を走ることが出来て、クロスカントリ・コースとしては、お気に入りのマイコースである。
今日も、桜やメタセコイヤなどの大木が茂り、新緑の色鮮やかさが最高の空間を創りあげていた。
到着して周回コースをジョグっていると、お馴染みのラン仲間と出会い、しばらく並走しながら今シーズンの大会情報などよもやま話をしながらピッチを刻んでいた。
仲間は、来月の富士登山競走を走るそうで、今年は6回目だと聞いたが、これから約2ヶ月間のトレーニングも半端じゃないようだ。
今年もマラソンブームが益々盛んになっているようで、各地の人気大会は受付開始早々に締め切られているが、さらに秋のAPECの開催の煽りを受けて、関東近辺の大会日程が大幅に変更されてしまい、出場大会を選ぶための日程調整の苦労話など、ランナー仲間のマニアックな会話を楽しんだ。
園内の花の広場には、バラの花が咲き誇っており、何とも言えない薫りが漂っていて疲れを癒してくれていた。
このバラを毎年シーズンにカメラに撮り続けているというカメラマンが見えており、バラの花のうんちくをしばし聴かされて、公園管理事務所に立ち寄った。
事務所には、多くの大庭城址に纏わる歴史的な背景が説明されていました。
大庭城址周辺には、古代の遺跡や遺物が発見されており、また、平安時代以降の数々の歴戦の話も伝えられている。
現在残されている土塁・空堀などの城址の構えには、雄大でかつ綿密に設計されていたそうで、周辺の地名にも築山、裏門、二番構、駒寄などの名残が見受けられる。
思わぬ歴史情報も見聞して改めて、この地の自然や歴史文化の豊かさを味わった朝ジョギングとなった。