昨日も昼食をすますと何時ものようにテレビを見ながら寝そべっていた。肩の凝りをほぐそうと上向きになって大きく背伸びをすると反った頭の向こうに冬の空に浮かんだ雲が隣の屋根の間に見えた。その時45年も前の青春時代の風景が蘇ってきたのだった。それは誰もいない冬の白い砂浜の風景だった。大の字になって空を見上げていると周りの風景が消え去って空と雲だけの世界になってまるで空に浮かんでいるような錯覚を覚えた体験だった。どうしてお思い出したのかわからない。それにしても鮮明に覚えていたものだ。同じ状態で浜辺に寝そべって空を見上げると今はどのような気分になるのだろう。青春が蘇るのだろうか?それにしても遠くに来てしまったものだ。