575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

掬ひきたる金魚の小言きいてやる    水谷洋子

2013年06月14日 | Weblog
句集「夕笹子」の「夏」のなかの一句。

  金魚田に映れる雲を呑む金魚

この句の後に置かれた句です。
金魚を掬って家に持って帰りました。
小さな容器では窮屈だったのでしょうか?
なにか、ぶつぶつ言っているようです。
そこで新しい金魚鉢を買い求めたのでしょうか。
居心地のよいようにと、心配りを。
写生の句が多い中では、ちょっと面白い句だと思います。

作者は昭和18年生まれ。この句集は3冊目だそうです。

  啄木の恋のはなしや霧の町

こんな恋の句もありました。   遅足
コメント
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