575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

蛍火に遺伝子託すこの一夜     立雄

2013年06月28日 | Weblog
俳句に「遺伝子」という言葉を詠み込んだ句です。
この冒険が成功しているのか?どうか評価は分かれるかも。

以前は、生物は種の保存が一番重要であり、個は種のためにと、考えられてきました。
現代の生物学では、個は自分の遺伝子を残すことにのみ必死の努力をしているとか。
遺伝子を必死に残そうとすることによって、結果として種が存続するのでしょうか?
卵が先か鶏が先か?に似たような感じですが・・・。

そう思って句を読むと、一匹一匹の蛍の火が逞しく、一層美しく感じられます。

人間社会も遺伝子を残すことが大切のようですね。

    遺伝子をのこして優先席に着く     遅足

コメント
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