575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

あじさいは純愛の花  鳥野

2014年07月01日 | Weblog
紫陽花の季節です。このところは観光の主役
にもなって、湯の宿や、グルメ、歴史などと
組んだ企画も登場して、賑やかです。
ところが、相方の雨が今一つ。降らねばカラ
カラ、降ればゲリラでは、風情は台無しです。

紫陽花の花色は、初めは淡く、日が経つに従
って水色から淡青に、そして濃碧。さまざま
に変化するところから、花言葉は「移り気」。
何のこと、本来は純愛の象徴なのです。

江戸時代に日本を訪れたオランダ人シーボルト
は、この花を「ハイドランジャー・オタクサ」
と名付けて、世界に紹介しました。お滝さんは
最愛の日本人妻。佇まいにあじさいの花を重ね
たのでしょう。

 ・ 濡れ重り頭を垂れし濃紫陽花 来し方の
   こと懺悔するがに
               鳥野
コメント
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