575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

7月句会の投句が集まりました。     遅足

2014年07月16日 | Weblog
今回の題詠は「夕立」です。

①夕立(ゆだち)来て瀬戸の島影波白し
②夕立に似合ふ曲名探しをり
③夕立のあがれば路地に子らの声
④夕立の予報や傘を杖がわり
⑤大夕立骨になりゆく仏かな
⑥夕立やむずむず背中痒くなる
⑦夕立や耳すますごと楽妓俑
⑧夕立の中を自転車駆け抜ける
⑨校庭の児等消去せし夕立かな
⑩夕立を待つ結び目の解けるかも
⑪夕立ちを焦がれ降参水を撒く
⑫夕立や碗に手伸ばす雲切れ間
⑬夕立や草ぼうぼうの石仏

自由題  
①とほき海潮と浮き輪の香に抱かれ
②祇園会や軍靴の響き聞こえけり
③置き去りにされし不穏の晩夏かな
④富嶽より六根清浄昼寝覚
⑤風の匂い聴いていますか凌霄花
⑥指さして晩夏の星を分かちあう
⑦雛十羽母鴨痩する湖畔かな
⑧赤紙のいのちの軽さ夏落葉
⑨武蔵野のいつか来し池夏木立
⑩飛ぶ蛍特攻隊の御霊(みたま)とや
⑪夏草に負けじと挑む老いた母
⑫紫蘇漬けて朱をそのままに逝きし祖母
⑬まぼろしの見ているだけの夏料理

どの句が選ばれるのか?
選句にも時代の風が影響するのでしょうね。



コメント
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