575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

8月句会の投句が集まりました。      遅足

2014年08月20日 | Weblog
今回の題は「抱」でした。難しかったという声も。
私も詠みきれませんでした。
良い句も多く、どの句が票を集めるのか?楽しみです。

題詠「抱」
①眠れぬ夜母の子宮に抱かれる
②野仏のひしと抱き合ふ野分かな
③嬰児(やや)昼寝何の疑惑も抱かずに
④傷心を今年も抱き原爆忌
⑤稲妻に抱かれてゆく聖母かな
⑥南瓜抱く草生ひ茂る大地より
⑦抱く手に児の爪たてる昼寝起き
⑧神を抱く私の胸の小さな秋
⑨ほおずきの鉢抱く人の泣きぼくろ
⑩庭隅に闇を抱えて百合一輪
⑪流星群触れ合う肩をそっと抱き
⑫夏終わる抱き癖ついて帰る孫
⑬老兵は抱くものなし敗戦忌

自由題  
①炎天にどよめく歓喜逆転打
②酔芙蓉飛行機雲のほぐれゆく
③烏賊釣火三艘並ぶ対馬沖
④生(あ)れて間もなきに蟷螂斧持上(もた)ぐ
⑤夏服の老いの背中や戦争展
⑥ギヤマンに白海老装へ(ヨソヘ)夏座敷
⑦四つ折りの角に詰まっている残暑
⑧鳳仙花はぜほろ苦き安堵なす
⑨秋暑し過去と未来が交錯す
⑩新涼の犬の散歩はアンダンテ
⑪天の川人間はずっと殺し合う
⑫青柿や葉か実か迷う繁りかな
⑬宿題は残っているぞ法師蝉


コメント
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