人工知能と文学 遅足

東京・有楽町の読売ホールの日本近代文学館・夏の文学講座。
作家の島田雅彦さんのお話。
本論は二葉亭四迷論でしたが、人工知能について触れていました。

人口知能は、小説の世界では、かなり前からプピュラーなテーマとなっています。
短編小説を書く人工知能もあるそうです。
近い未来には、長編小説を書く様になると言われています。

このことに関連して、小説を書く準備段階で取材するわけですが、
インターネット（人工知能）の登場によって、準備作業が軽減されたとのこと。
昔なら一冊の本を書くのに、下調べは一から。関連の本を読んだり、現地に行ったり。
松本清張のように専門のスタッフを抱えることの出来る作家はごく僅か。
島田さんも、膨大な時間をつぎ込んだそうです。
それが今では１０分の１程度に軽減された気がするとか・・・
足元まで人工知能は押しよせてきているとのこと。

すでに、チェスや将棋・碁のプロが人工知能に負ける時代が到来。
５７５の短い詩形の俳句の世界に人工知能が本格的に挑戦してきたら？
また、人工知能なら、どんな句を詠むのか？楽しみでもあります。

　　　　　　　　　　　

近くの公園で一休みして詠める。

　　ブロンズの腰炎天をささえけり　　遅足