575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

10月句会の最終結果です。   遅足

2016年10月21日 | Weblog
10月句会は9人の出席。
亜子さんが題詠、自由題ともにトップ。
実力を発揮されました。

題詠「林檎」
①研ぎぐあい林檎ミシッと香をはなつ(晴代)智恵・郁子
➁母と子の打ち明け話りんご剥く(麗子)能登・すみ・等・晴代・立雄
③持ち重りして林檎の赤に励まさる(静荷)結宇・佐保子・亜子・郁子
④朱の滲み林檎に老ひし歯茎かな(結宇)能登・亜子
⑤林檎生る脚立の届く高さかな(等)遅足・晴代・麗子 
⑥林檎剥く希望つなげて明日を剥く(郁子)麗子
⑦賢治哭く苹果(りんご)の頬のいもうとに(佐保子)結宇・智恵・等
⑧嗅ぎわけて林檎にせまる象の鼻(亜子)遅足・すみ・狗子・晴代・麗子・郁子・立雄
⑨林檎剥く色変わる間の記憶かな(すみ)結宇・遅足・静荷
⑩美しき林檎がイブを選びし日(遅足)佐保子・静荷
⑪夢に見る下宿のおやつ焼き林檎(立雄)狗子
⑫嵐あと林檎累々地に還る(能登)智恵・佐保子・亜子・すみ・静荷・狗子・立雄
⑬禁断の林檎をかじり星落ちる(狗子)能登・等

自由題
①新米を抱えて来たり孫の笑み(立雄)結宇・能登・静荷
➁後悔は3D(スリー・ディ)なる秋の雲 (郁子)遅足・狗子
③ハロウインの黄の服を買う母と笑顔(等)
④潦(にはたづみ)無窮の秋を映しゐる(佐保子)すみ・静荷・等・郁子・立雄
⑤久しぶり大編隊の赤とんぼ(狗子)
⑥滝までのきつさやわらぐ山紅葉(晴代)麗子
⑦鉛筆の芯尖らせて今朝の秋(亜子)結宇・能登・智恵・佐保子・すみ・等・晴代・麗子・郁子
⑧屈み込み金木犀の薫り履く(能登)佐保子・遅足・亜子・すみ・等・狗子・麗子・立雄
⑨晩秋の空からドアが降りてくる(遅足)亜子
⑩いつだって側にいるよと鰯雲(麗子)結宇・能登・遅足・亜子・郁子
⑪友便り病ひ負けじと夏終わり(結宇)
⑫留守宅にこほろぎ一匹主となり(すみ)智恵・静荷・狗子・晴代・立雄
⑬下校児のどんぐり万個踏みしだく(静荷)智恵・佐保子・晴代

次回は11月16日(水)午後1時20分  
愛知芸文センター12階・催事室Ⅾ(アートスペースⅮ)です。
題詠は「鳥渡る」です。
また自由題は「葱」を詠んで下さってもOKです。  遅足
コメント
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