戦争が終わって、空襲に遭った名古屋の街は一面の焼け野原。
そんな街に帰ってきた少女はコスモスの種を焼け跡の蒔きました。
自然の摂理に従い、コスモスは秋に花を咲かせます。
焼け跡に少女は蒔きしコスモスの風のかたちを見つめておりぬ
きっと少女は未来を見ていたのでしょうね。
実景は、近くの公園のコスモス。近所のオジサンが種を蒔いたそうです。
この場合は風に過去を見ていたのかも・・・
ひと住まぬ七軒長屋稲光
同じ作者の句。
あちこちに空家が目立つようになった昨今。
古い町並みのなかの七軒長屋も例外ではありません。
壊されずに残っていますが、普段は忘れていました。
稲光がその長屋を映し出しました。
昔の生活が一瞬の間、よみがえってきます。
住民の声も聞こえてくるような・・・
映画の一場面のように映像のしっかりした句です。
どこか不安な時代の空気も感じます。
遅足
そんな街に帰ってきた少女はコスモスの種を焼け跡の蒔きました。
自然の摂理に従い、コスモスは秋に花を咲かせます。
焼け跡に少女は蒔きしコスモスの風のかたちを見つめておりぬ
きっと少女は未来を見ていたのでしょうね。
実景は、近くの公園のコスモス。近所のオジサンが種を蒔いたそうです。
この場合は風に過去を見ていたのかも・・・
ひと住まぬ七軒長屋稲光
同じ作者の句。
あちこちに空家が目立つようになった昨今。
古い町並みのなかの七軒長屋も例外ではありません。
壊されずに残っていますが、普段は忘れていました。
稲光がその長屋を映し出しました。
昔の生活が一瞬の間、よみがえってきます。
住民の声も聞こえてくるような・・・
映画の一場面のように映像のしっかりした句です。
どこか不安な時代の空気も感じます。
遅足