575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

金色の風と戯る夕花野   麗子

2016年10月01日 | Weblog
花野とは、萩、薄、桔梗など秋の草花が咲き乱れる野のこと。
明るく華やいだ春の花野とは対照的に、美しさのなかに寂しさも。
そんな趣のある季語です。

花野に秋の日が落ちようとしています。
金色の風に束の間、花たちが戯れて華やぐ一瞬です。
美しい、淋しい景です。

ただ秋風を金風とも言いますから、ある意味で季重なり。
金色を別の言い方に変える方法もありますが・・・
景の空間を少しひろげてみましょう。
横へ・・・

  海からの風と戯る夕花野

上へ・・・

  天よりの風と戯る夕花野

いまいちですね。
つるべ落しの秋の日は落ちて・・・

  吹き消したやうに日暮るる花野かな   一茶

        

今朝は公園掃除の当番です。 遅足




コメント (3)
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