575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

梅花皮(かいらぎ)や指温める春の亭  結宇

2018年03月13日 | Weblog

「梅」という宿題に「梅花皮」という答え。
指温める春の亭、とありますから、どうも
お茶席のことらしいとしか分かりません。
そこでインターネットで検索。

かいらぎ、はサメの背の中央部分の皮のこと。
梅の花の形をしたつぶつぶの突起があり、
刀の鞘などの装飾に使われてきました。
そこから、高台が、さめはだのようになった
茶碗のことを「かいらぎ」と呼ぶように。

茶碗は一番重要なお茶の道具ですが、なかでも
「井戸茶碗」が一番とされてきました。
その井戸茶碗の見どころが「かいらぎ」とのこと。

作者は、かいらぎの茶碗でお茶を頂き、
その良さを指の温かさで感じたのでしょうか。

                遅足

コメント
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