575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

3月の俳句が集まりました

2018年03月28日 | Weblog
今月の句が集まりました。
どの囀りが心に響くでしょうか?

題詠「囀り」
①囀りや野辺の地蔵のおつむから
②校庭の大樹揺らして囀れり
③囀りの聞けぬ地球にならぬやう
④転生と定めたる樹や囀れり
⑤さえずりや透ける命をふと思う
⑥吾が影に囀りの止むガラス越し
⑦さえずりや母なき庭に寄り添いて
⑧陽は跳ねて囀り木々にこそばゆし
⑨赤や黄の子らの囀り春光る
⑩囀りや山の深さと高さ知る
⑪囀りの不得手なオスや我に似て
⑫囀りや袂袴の踊る街
⑬囀りや頭上に烏睥睨す
⑭さえずりの姿を見れば興も醒め

自由題
①菜の花の味わう頃や311
②花菜漬け友現れぬ手酌膳
③雨の露地ぬけて匂へる沈丁花
④万両朱雀食い止す(サス)二月尽
⑤北窓を開けて実家の二階かな
⑥老婦人の墓に植えたる花馬酔木
⑦砂浜は波の跡のみ桜貝
⑧ひらがながふわり浮かんで春の海
⑨春昼や我が歌へば子も歌ふ
⑩春窮の大地離れぬ雀かな
⑪道標の東も西も朧かな
⑫茎(くく)立って鉢は隅へと移されし
⑬初めての小さな歩み青き踏む
⑭一斉に親の餌を待つ燕の子
コメント
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