575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

11月句会の結果です。

2019年11月22日 | Weblog
インフルエンザが流行期に入るとのこと。
皆さん手洗いなど予防に留意していますか?
私、風邪は、いまのところ大丈夫ですが、肋骨にひびが入ってしまいました。
パソコンも長くは出来ません。
時々、ブログに穴が開きますが、お許しください。では結果です。遅足


題詠「落葉」

①舞ふ落葉マリア像なき教会に(等)
②坑夫像主(ヌシ)忘られて落ち葉積む(結宇)静荷・千香子・郁子
③無宗派の弟の墓おちば飛ぶ(千香子)結宇
④子らの声落葉ふるふる落葉風呂(竹葉)千香子・等・郁子
⑤ひらひらとあかるくさよなら紅落葉(能登)亜子・等
⑥腑に落ちぬことばかりなり落ち葉掃く(郁子)能登・佐保子・紅・殿・遅足・すみ・晴代
⑦掃き寄せてまた掃き寄せて舞ふ落葉(亜子)竹葉・麗子・すみ・狗子
⑧からからと落葉に追われ山くだる(静荷)能登・結宇・幸泉・狗子・晴代
⑨柿落葉コロナのごとき緑の目(佐保子)
⑩考妣(ちちはは)の国へゆく径落葉踏む(遅足)麗子・亜子・静荷・千香子
⑪やまびこの きえゆく先の 落ち葉かな(殿)紅
⑫墨染の 僧の背ひらり 紅葉落つ(紅)能登・幸泉・殿
⑬朴落葉はらりひらりと空ひろげ(晴代)結宇・佐保子・麗子・紅・殿・遅足・亜子・すみ・郁子
⑭母の本落葉の栞はさまれて(麗子)竹葉・佐保子・静荷・等
⑮静けさに埋もれた過去を消す落ち葉(幸泉)竹葉・狗子
⑯降る落葉腰かがめ掃くエンドレス(すみ)幸泉
⑰落ち葉掻く真っただ中にわれた絵馬(狗子)遅足・晴代


自由題

①雨に濡れ 末期<まつご>の化粧<けわい> 冬紅葉(殿)紅・狗子
②ボール追ふ子の背に釣瓶(つるべ)落しかな(亜子)幸泉・静荷・千香子・等
③熟れザクロ 赤き裂け目に 光入<い>る(紅)竹葉・佐保子・殿・郁子
④中国語行き交う古刹秋深し(静荷)能登・佐保子
⑤野紺菊厨の棚に飾り置く(佐保子)能登・紅・遅足
⑥紅葉かつ散るや生前遺作展(遅足)麗子・亜子・静荷・等
⑦寄せ植えに出番葉牡丹自慢顔(郁子)幸泉
⑧黄蝶白蝶(シロチョウ)虜(トリコ)は何れ(イズレ)秋の舞(結宇)狗子
⑨南天の実の赤し夫傘寿の日(千香子)竹葉・結宇・佐保子・麗子・晴代
⑩しぐるるや住む人いずこ青シート(能登)亜子・すみ・静荷・千香子
⑪我が胸に散る戸川昌子の枯葉散る(等)
⑫白き壁歩み止めたる枯蟷螂(竹葉)能登・結宇・麗子・等・晴代・郁子
⑬映画館出てマフラーきつく巻く(麗子)すみ・千香子
⑭木犀と風もつれつつ夜を織る(晴代)竹葉・紅・殿・遅足・亜子・すみ・狗子・郁子
⑮一村を掻き消すごとく木犀香(狗子)結宇
⑯冬の暮やり残し事溜りゆく(すみ)幸泉・晴代
⑰首里城炎とともに秋の星(幸泉)

次回は12月18日(水)午後1時20分 愛知芸文センター
題詠は「冬ざれ」です。


コメント (1)
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