575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

寒夜20ワットに揺れる天井  結宇

2020年02月03日 | Weblog


20ワットの電球。昔の裸電球でしょうか。
寒い夜。誰かが触ったのでしょう。
地震でしょうか。揺れています。
天井が揺れているように見えました。
この句、575の定型を破っています。
それが不安感をかもし出すことに成功しています。

子供のころは白熱灯だけでした。
それに蛍光灯が加わり、さらにLEDも。
3種類の電灯を使い分ける贅沢な世の中です。
省エネで寿命の長いLED電球。
蛍光灯よりらに明るくなりました。
部屋から闇が消えてしまったようです。

鬼には闇が必要。
豆まきには蛍光灯やLEDではなく
20ワットの裸電球が似合いそうです。遅足
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すが漏りに 並ぶバケツや 四拍子 <殿>

2020年02月03日 | Weblog


すが漏り 屋根の凍った水が室内に侵入し溶けて起こる雨漏り。

老朽化した荘川の山小屋。
今年は可愛らしい氷柱が数本。
しかし、窓辺の近くで雨漏りが発生。
バケツを用意しました。
小さなバケツは高い音。
大きなバケツは低い音。
リズムはまるで四拍子。
しばし、バケツの五重奏に聴き入る春待つ日。
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