575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

春隣友と無言の露天風呂   結宇

2020年02月29日 | Weblog

無言というひとことが面白いです。
何もいわずとも通じる間柄なのか、
言葉をつくしたけれど、
友人として修復できぬことがあった後の沈黙のか、
それとも何か 言い出せないひとことがあるのか。
ドラマのようです、と郁子さん。

情景が過不足なく描かれています。
読者が想像力の羽を伸ばせるように余白もあります。
ひょっとすると、コロナウイルスのことが話題になって・・・
と読んでも破綻がありません。

春隣という暖かな季語が無言を救ってくれそうです。
俳句のお手本のような句ですね。(遅足)
コメント
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