今回はたんぽぽという身近な草花がお題でした。簡単にいくつも浮かぶかと思いきや、意外に難産だったという感想もきかれました。少し季節が早いのか、公園や空き地が整地されすぎたせいなのか、なかなか花が見つからず、私は思い出の中のたんぽぽを詠みました。
いただいたコメントです。
千香子さん: 可愛らしい情景が浮かび選びました
須美さん: ほのぼのとした暖かさがよく伝わってくる。
他に童子さん、佐保子さん、遅足さんもとってくださいました。
摘んだあと大事に手に持っていたたんぽぽから白い汁がでます。このべたべた感と黒く汚れた掌の気持ち悪さ。思わず手放すたんぽぽはくにゃりとしてお日さまの匂い。拭いてもらおうと差し出した幼子のパーの手もお日さまの匂いがしていたはずです。
私は野生児だったので腰のあたりでゴシゴシした気がしますが。
たんぽぽから小さな風が吹いてくる 遅足
この句に晴代さんは
「絵本のような光景ですね。」のコメントとともに選句されました。
たんぽぽは郷愁をさそう草花かもしれません。小さな風は思い出でしょうか。
たんぽぽの発音がうまくできず、どうしてもひとつ「ぽ」が余分につく娘のことを思い出し詠んだ句
2017年3月 題詠「春の草花」
たんぽぽぽ吾子のくちびる「ぽ」を重ね 郁子