日本には春夏秋冬の季節だけなく、二十四の気の季節、さらにそれを三つにわけた七十二もの候があります。旬のものをいただき、季節の風物詩や行事、祭りなどを愛でながら季節の移ろいをこまやかに感じとる暮らしが昔からあったということですね。
この句の季語は、立春の末候にあたる『 魚氷に上がる 』暖かくなって湖の氷が割れ、魚が跳ね上がる頃となります。
作者のお嫁さんの出産を今か今かと待ちわびる幸せな一句ですね。
皆さんのコメントです。
千香子さん: おめでたい心ウキウキする句です。季語のイメージとの関連で迷いましたが。
佐保子さん: ちょうど、リハビリに来てくれている看護師さんが、妻の予定日の日で、お産の話になって楽しみにしておられた。 妻か、娘が臨月の男性が凍った湖にワカサギ釣りに行ってたくさんの魚を釣り上げた情景を想像しました。臨月とワカサギ釣りとのかけ離れ方がすごいなと感心しました。
私もいただきました。
氷を割って跳ね上がる魚のような期待感と幸福感。漫画のようですが「バンザイ!」と言って飛び跳ねる魚を思い浮かべました。
そろそろおめでたいニュースの聞ける頃でしょうか。
ちなみに今は、七十二候でいうところ啓蟄の次項 『 桃初めて笑う 』 蕾がほころび桃の花が咲くころです。
今度生まれる作者のお孫さんは、どうやら女の子であるらしいと伺いました。 郁子