575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

たんぽぽや大地を捉え花開く  須美

2023年03月24日 | Weblog

句を作っている時はなかなかお目にかかれなかったたんぽぽでしたが我が家の庭にまで顔を出してくれるようになりました。

いっぱいに光をうける黄色は新一年生の帽子の色を連想させます。

 寄せられたコメントです。

晴代さん: ロゼット状のたんぽぽの葉の様子がよくわかる。

泉さん: たんぽぽは花壇に咲いているより、大地の方がにあう。

千香子さん: 踏まれても踏まれても、しっかり大地に根付く、たんぽぽの逞しさ 大地を捉えがいいと思いました 。

咲き始めのたんぽぽの特徴をよく表していて私もいただきました。

晴代さん指摘のようにロゼット状で冬越しをするたんぽぽの葉は、風を防ぎ、太陽の光を全面で受けられます。そして春に思いっきり茎を伸ばし絮を遠くまで飛ばすのでしょう。

 

 たんぽぽや北の大地に大空へ  泉

麗子さん: たんぽぽという小さな花が遠く離れた北の大地にも咲き、やがて絮も大空へと舞うという壮大な感じを受けました。

竹葉さん: これは黄色いたんぽぽが青い空へ飛んでウクライナまで行けという句だと取りました。「北の大地に」は「北の大地の」には出来ないのでしょうか。

面白い指摘と思いました。

  (たんぽぽや北の大地の大空へ)  ということですね。

「北海道に6月の初めに行った時、緑色した草の中に黄色のたんぽぽがたくさん咲いていて、どこまでもたんぽぽだらけ、そして、見上げれば大空が、たんぽぽが空まで続いているようだった」と泉さんから句の背景をうかがいました。

助詞がいろいろ考えられます。

 (たんぽぽや北の大地へ大空へ)  

 (たんぽぽや北の大地と大空と)  など・・

 

作者の思いに近いのはどれでしょう。読む人の想像がふくらむのはどれでしょう。

楽しいですね。 郁子

 

コメント (2)
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