575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

米を研ぐ水の尖りて春寒し  亜子

2023年03月09日 | Weblog

ようやく水も温みお米を研ぐのも辛くなくなりました。でも冬場の台所仕事のお水は冷たいです。

お米を研ぐという毎日の何気ない営みの中の佳句。水道の蛇口から細く尖る水。中七の「水の尖りて」に余寒がうまく表現されていると思いました。

皆さんのコメントです。

能登さん:「水の尖りて」がいい。

晴代さん:水の尖りがとても季語を立ててます。

結宇さん:春とはいえ、水仕事をする女性が気づく点ですね。 男の我々には、風呂の温さに甘えるくらいですが。

須美さん:水の尖りてが良い。冷たさが感じられる。

泉さん: 無洗米やあまり研がなくてもよい米もある中で、米を研ぐ様子はなつかしい。

          ★★★

 

そうですね!無洗米というものがありました(笑)

作者の亜子さんは、冬の水の冷たさを「刺す」という言葉ではじめ考えられたそうですが「尖りて」に推敲されたそうです。この「尖る」という言葉がこの句のポイントとなりました。今日も20度越えとか。お米もゆっくり研げますね。    麗子

 

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