575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

晩秋や受けとめきれぬ定めかな   麗子

2017年11月26日 | Weblog
愛する人との別れが近づく時、無常を感じます。
誰でも、人はなぜ死ぬのか?という思いに
とらわれたことがあるはずです。
とくに命の勢いが衰えてゆく秋には・・・

「この世に生れたことは敗北である」
今でも時々思い出す哲学の先生の言葉です。
それでも自ら死を選ぶ人はいません。
自らの力では受け止めきれない大きな働きによって
この世に生をうけ、そして死んでいくいのち。
秋は人を哲学者にするようです。

この句は抽象的なことを表現しているので
季語は具体的なモノのほうが良いかも知れません。

                遅足
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