575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

夕立や座敷童子(ざしきわらし)の影走る   遅足

2014年07月13日 | Weblog
あそこにあった〇〇がない。
いつの間にか置き場所が変っている。
そのたびに犯人捜しが行われる。
現場には二人しかいない。
しかし二人ともキッパリと否認。
もう一人誰かいるのかしら?
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先ず妻の耳にとまるや蝉の声   遅足

2014年07月12日 | Weblog
台風が通りすぎた今朝、蝉の一声。
それっきり聞こえず静かに・・・。
数日前も鳴いたそうですが、私には聞こえませんでした。
一声鳴いて鵯の朝食になってしまった不幸な蝉もいたとか。

              

梅雨があければ、またあの蝉の大合唱が待っています。

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紫陽花の貌を両手に包みけり     遅足

2014年07月11日 | Weblog
列島各地に被害をもたらした台風8号。
長野県では土石流で中学生が亡くなりました。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。

             
        
名古屋は朝からひさしぶりの青空です。
さて、先日、紹介した光前寺にほど近くあるのが伊那の深妙(じんみょう)寺。
テレビなども取り上げられ「あじさい寺」として有名だそうです。
本堂裏の小山には、200種類、2500株の紫陽花の花盛り。
最近は、新品種でしょうか、花びらの赤いものも。
平日でしたが、かなりの数の見物人。

また、境内には、およそ1800個の石臼が敷き詰められていました。
挽き石臼が日本に広く普及したのは江戸時代のこと。
この技術革新で、美味しい蕎麦やうどんが食卓に。
この辺りには、使えなくなった石臼をお寺に奉納する習慣があり、
深妙寺は石臼寺としても名を知られているとか。
こんな歌碑がありました。

  遠き日に使ひ納めし石臼の深山が古寺に静かにおはす

作者の名は記されていませんでした。

なお、深妙寺のちかくにある「かんてんぱぱガーデン」。
寒天を製造している会社の施設です。
レストランやそば処、さらには植物細密画の美術館があり、
また訪ねてみたいと思いました。



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蓮に惹かれて     麗

2014年07月10日 | Weblog
台風接近中、皆様ご注意下さい。

先週、近くの蓮池の大賀ハスを見に行きました。
ここ数年なぜか蓮に惹かれます。

先日、染織家の志村ふくみさんのドキュメンタリーをテレビで見ていたら蓮糸という蓮の茎からとった繊維を茜色に染められていました。
植物の命を頂き、糸を染め、布に織るというその行為に見とれてしまい、また蓮が蘇ったような感覚に襲われました。

なぜか命の連鎖の縮図のような蓮。そういえば仏様は蓮の上に座っていらっしゃいますね。

台風で蓮池も荒れているかな?でもきっとまたたくましく立ち上がることでしょう。
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「夕立」句会、近づく。     遅足

2014年07月09日 | Weblog
7月の句会が近づいてきました。
入道雲が現れて、しばらくすると辺りが暗くなり、強い雨。
自転車で会社に通っていた頃には、帰宅途中に遭遇。
びしょ濡れになったこともありました。

今回の題詠はあの「夕立」です。
白雨(はくう)、驟雨(しゅうう)、夕立雲、夕立風なども季語です。

  土の香の風たちそめて夕立来る  福田芳朗

  夕立の第一滴のつきささる    黒坂紫陽子

  夕立や泣きだしそうな子が軒に  大橋静

  一村を丸洗ひしたる夕立かな   滝口みのる

夕立の様子を詠んだ句です。
皆さんから、どんな夕立が生まれるのでしょうか。
句会が楽しみです。

           

昨夜、雷が聞こえました。台風も沖縄から九州、本州へと。
まだまだ勢力は衰えていません。要注意です。

                     遅足

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「あふひ」は葵   鳥野

2014年07月08日 | Weblog
遠い遠い話です。
ワタシが6年間通ったのは、名古屋市東区の
葵小学校。思い出いっぱいの、木造の校舎は
大戦末期の空襲で焼けてしまいました。
敷地は、尾張徳川家の下屋敷跡と言われ、何
かと「徳川様」。校章も葵の葉でした。

ところが、その校名の表記が「あふひ」。
6年間を疑いもせず、「あふひ」の子でした。

「あふひ」は由緒ある葵の古名。阿布比とい
う花の名を倭名抄にも、本草和名にも見るこ
とが出来ます。


 ・怠らで咲いて上りしあふひかな  才麿 


コメント (1)
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夏服と疲れを脱いで素のわたし  えみ

2014年07月07日 | Weblog
今日は七夕。しかし梅雨本番。大型台風が日本列島を狙っています。
ちょっと大空のデイトには不向きな夜になりそうですね。

                

さて、えみさんの句です。
暑い一日。帰宅して外出着から普段着に着替えて、ほっと一息。
疲れも和らぎます。本来の私に戻った気分です。
素のわたし、という表現が気持ちをよく表しています。
考えてみれば、一人の人間が母、子、妻、友人、買い物に行けば客・・・
さまざまな人間関係の中を泳いで、一日が終わります。
こんな句も。

  夏服に仕事の匂い残りをり    麻生秀雄

対照的に元気一杯なのが、この句。

  夏服のはしゃぐ生徒の声高く   郁子

夏服で気分も軽く、解放感からはしゃぐ少女。
とくに気心の知れた友人と一緒ともなれば。

  夏服に収まりきれぬ若さかな   籾田あやの

  夏服の羽ばたきそうな鎖骨かな  大竹和子

人は夏服を着ることによって新鮮な自分に。
脱ぐことによって元の自分に戻るのですね。   遅足


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夏服の園児ゆるキャラと握手す    麗子

2014年07月06日 | Weblog
夏服を着た幼稚園児が、ゆるキャラと握手。
夏の一風景をさりげなくスナップした句。

ゆるキャラは、10年ほど前に誕生。
「ひこにゃん」から有名になったようです。
今は「フナッシー」かな?
名古屋市の「はち丸」、岐阜市の「やなな」なども。
(やななは引退してしまいましたが)。
今はもっと増えているのでしょうね。
2010年からゆるキャラグランプリも開催中とか。

実景は、ペコちゃん人形との握手だったそうです。

  ペコちゃんと夏服の児のする握手

あるいは、

  夏服の園児ひこにゃんとする握手

と、ゆるキャラを限定したほうが良かったかも。
下五を名詞止めにするのと、動詞にするのとどちらが良いでしょうね?

                        遅足




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夏服の似合う親父になれぬまま   能登

2014年07月05日 | Weblog
親父になれなぬまま、が良かったと思います。
親父を越えられなかったお父様の愛を感じました。
この夏服は麻だと想像しています、とえみさん。

私も、父の夏服姿を思い出しました。
写真に残っていた姿はパナマ帽に、白い背広上下。
昭和30年代でしょうか?今から思うと、かなりオシャレでした。
私は父に似ずオシャレではなく、夏服は着こなせません。
個性的なオシャレを楽しむセンスを磨くのを怠ってきたため、と反省。

この句、我が子に対して、夏服が似合う親父にはなれそうもない、
お前はなれよ、と呼びかけているとも読めますね。

                       遅足
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空梅雨の顔を寄せ合うひかりごけ   遅足

2014年07月05日 | Weblog
先日、蓼科へ。途中、中央道の駒ケ根ICを降りて、
山側に少し上ったところにある光前寺に立ち寄りました。
光前寺は、霊犬・早太郎伝説のお寺。
参道には二百年は経ったと思われる杉並木。
ひんやりとした径の両側にある石垣にはヒカリゴケの案内板。
観光客のオバサン・オバアサンたちがしきりに覗き込んでいました。
「ほら見えるでしょう?」「どこ?」・・・

  ひかりごけ銀河のごとく浮きにけり

伝説というのは、光前寺にいた早太郎という山犬が、
遠州の怪物(狒々)を退治して、人々の難儀を救ったというもの。
現在より伊那と遠州の強い結びつきを感じました。

                         遅足




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双子ちゃん開花 麗

2014年07月04日 | Weblog
昨日夕方からつぼみが徐々に開き始め9時頃に満開になりました。
濃厚な甘い香りに部屋中が包まれて幻想的な一夜でした。

実はもう一輪一緒に咲いたので
双子ちゃんではなくて三姉妹でした。満開時には手のひらより大きくなりました。
朝起きるとだらんとしぼんでいましたが一夜の命を精一杯輝かせてくれました。

ちなみに月下美人の花言葉は
はかない美、強い意志

だそうです。
英語名は
a Queen of the Night
まさに女王の気品にひれ伏しました。

冬に外に出せないので場所をとりますがほとんど手がかかりません。
一夏に2回くらいつぼみをつけるからまた会えるかな?
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夏衣引き出し箪笥スルスルと       智恵

2014年07月03日 | Weblog
夏衣(なつごろも)は、夏衣(なつぎぬ)、夏着、夏物とも。
軽くて涼しい羅(うすもの)、麻類、絹物、木綿物の総称、と歳時記に。

箪笥にしまってあった夏衣。冬物と違って、抽斗は軽い。
小さな発見を言いとめた句です。
童子さんも夏衣の句。

  いつの間に痩せし父の夏衣   童子

夏衣では、着脹れということがなく、身体の線が見えてしまいます。
おや!?お父さん、ちょと痩せたのでは?
父の変化に気付かされる衣更えです。
夏衣は、薄く透き通っていて軽い反面、頼りなげな、儚い感じも。
季語を生かした句です。
「痩せし」の「し」は文語では過去を表します。
お父さんはご健在とのこと。「痩せたる」の方が良いと思います。

                

久しぶりの雨。月下美人はもう咲きそうですね。
花が開くと部屋中が匂いますね。         遅足



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双子のつぼみ3 麗

2014年07月03日 | Weblog
いよいよ今夜開花のようです。
朝顔の観察日記のような記事ですみません。

つぼみが大きく膨らみ長さは10センチほど。
つぼみの先端が割れてきて白い花が顔を出しています。まさに
今夜双子の誕生ですね。
ここ数年毎年咲いているのでつぼみの様子で開花がわかるようになりました。これは助産婦さんがまだまだと妊婦さんの様子を見ている気分です。
自然の神秘と言うか「満つる」と言うことを教えてくれる
不思議な花です。今夜は寝不足になりそうです。
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双子のつぼみ2 麗

2014年07月02日 | Weblog
我が家の双子ちゃん、つぼみが上を向き開花が近づきました。明日の晩くらいかな?

実は同じ株にもうひとつつぼみがあります。もしかして三輪同時に咲くかも?楽しみです!
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あじさいは純愛の花  鳥野

2014年07月01日 | Weblog
紫陽花の季節です。このところは観光の主役
にもなって、湯の宿や、グルメ、歴史などと
組んだ企画も登場して、賑やかです。
ところが、相方の雨が今一つ。降らねばカラ
カラ、降ればゲリラでは、風情は台無しです。

紫陽花の花色は、初めは淡く、日が経つに従
って水色から淡青に、そして濃碧。さまざま
に変化するところから、花言葉は「移り気」。
何のこと、本来は純愛の象徴なのです。

江戸時代に日本を訪れたオランダ人シーボルト
は、この花を「ハイドランジャー・オタクサ」
と名付けて、世界に紹介しました。お滝さんは
最愛の日本人妻。佇まいにあじさいの花を重ね
たのでしょう。

 ・ 濡れ重り頭を垂れし濃紫陽花 来し方の
   こと懺悔するがに
               鳥野
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