575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

大文字待つや此の世の雨のなか 遅足

2014年08月16日 | Weblog
今日は京都の送り火、大文字の日。
朝から雨。昼過ぎには大雨に。
8時からの本番は大丈夫なのか。
心配です。


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空蝉にみられていたる終戦日   遅足

2014年08月15日 | Weblog
今日は69年目の終戦の日。
日本が再び戦争への道を歩む事はないと思っていましたが・・・
体験者が戦争へ突入していった時代にそっくりと言っています。
ちょっと心配な昨今です。
日本人は賢いと思いたいのですが・・・

              

今朝の名古屋はどんよりとした空模様。
蝉の声も聞こえません。
蝉は、筋肉を一秒間になんと一万回以上振動させる。
その音を体の空洞に大きく反響させているとか。
メスに自分の存在を知らせるのが目的。
大きいほど効果的なのか?
たくさんのセミが一斉に鳴く。
思わず「ウルサイ!」と叫びたくなるほど。

戦争反対の声も大きく、というメッセージかしら?





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歌を贈った蓮さま。        遅足

2014年08月14日 | Weblog
NHKの朝ドラ「花子とアン」
今朝、子どもを亡くした花子に蓮さまが歌を贈るシーンが。
3首だったのですが、歌を読んでいると悲しみが込み上げてきました。

蓮様のモデルの柳原白蓮は佐々木信綱の弟子。
村岡花子も白蓮の紹介で信綱から歌を学んだことがあるとか。

歌を贈りあうという文化は今は絶滅寸前ですが、
挽歌というのはこれなんだ、と思いました。

(参考・心の花の8月号)

残念ながら一首も思いだせません。
覚えている方は教えて下さい。

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八月句会近づく   遅足

2014年08月13日 | Weblog
今回は「抱」の一字を句のなかに詠みこむのが宿題です。
抱くといえば、中村草田男の句。

  妻抱かな春昼の砂利踏みて帰る

「抱く」の目的語には、様々なものがあります。
猫、卵、その他、思いや夢。風も・・・

  胸に抱く青きセロリと新刊書   舘岡幸子

すっきりとした女性像が浮かび上がってきますね。
さて、どんな句が集るのでしょうか?楽しみです。


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寂しかったね  鳥野

2014年08月12日 | Weblog
地元のニュースをきめ細かく拾い、やさしい筆使いで
報道、読者に親しまれている地方紙「大糸タイムズ」
取材に向ける眼差しの暖かさ。幼児も高齢者も小さな
お店の店主さん、時には迷い犬、ノラ猫までもが主役。
先日はこんな何気ない内容の文章が、寄せられていま
した。

ネコの好きな夫婦らしく、もう何頭も貰ったり、保護
したり。ところが、最近やってきた一匹は、新しい環
境になじまず、夜も泣き通し。夫婦は眠れません。
そこへ、夫の言葉「寂しいらしい、もう一匹貰ってき
てよ」
大方の場合、返してきて、というところをネコの気持ち
になって、もう一匹と。
寄稿した人は、日常の一齣に過ぎないのでしようが、
この新聞の暖かさに相応しいと、忘れられない一文で
した。
その後は2頭とも、夜泣きもせず、重なり合って眠っ
ている姿が愛らしいとのこと。

 ・ 秋の立つネコに野草(のぐさ)の匂いして

                 
                 
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街路灯照らせる道にあおあおと数多の木の葉踏みて影行く   遅足

2014年08月11日 | Weblog
台風の被害にあった方にお見舞い申し上げます。
11号は予想よりゆっくりした足取り。
雨の被害を大きくしてしまいました。
温暖化の影響でしょうか?

        名古屋はです。

5年前に左目の白内障の手術をしました。
最近になって視界がぼんやりとして見ずらくなって・・・
視力も急激に悪化。
眼医者さんの診断では「後発白内障」とのこと。

白内障の手術は濁ったレンズを新しく取り換えるもの。
人によっては、早ければ数か月、数年後には再び混濁してくるとのこと。
えっ、聞いてなかった!

治療はレーザーで混濁した部分を切開するというもの。
10分もかからない簡単な治療でした。
再び視力は回復しました。

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台風の眼になって見る日本かな       遅足

2014年08月10日 | Weblog
台風11号は四国に上陸。さらに北上。
スピードが20キロと遅足です。
名古屋のわが家の庭では槿の白い花が大きく揺れています。
蝉も鳴き、芙蓉も咲いています。
蝉は気温が昨日より高いこと、
芙蓉は咲く日がきまっているからと、奥さんの解説。

NHKを見ていると、まるで台風になったようです。
日本列島の様子がわかります。
三重県などではこれから更に大雨の予想。心配です。

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千枚の雲の先陣台風来        遅足

2014年08月09日 | Weblog
今日は長崎の原爆が投下された日。
西日本を中心に大雨が・・・
台風11号が北上、四国に上陸する勢い。

我が家でも、蝉が鳴かず、芙蓉など花も開きません。
気温も低く、35度もあったことが嘘のようです。

安倍さんの広島での式典挨拶、コピペだったのでは?
という疑惑も。そうなら一国の総理として恥ずかしい行い。

11号はこれからさらに接近。十分に気を付けてください。


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占めたるは確かなる位置花芙蓉      遅足

2014年08月08日 | Weblog
夢はまことに不思議な世界。
過去も現在も、死者も生者も混沌。
空間移動も自由自在。
心が斜めに移動してゆく。
夢が極点に達すると、ふくれたお餅がぷっと壊れるように。
この世に零れ落ちる。

ああ、夢だった・・・
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待つことのなき気安さや秋立ぬ   遅足

2014年08月07日 | Weblog
二十四節気の今日は立秋。朝の空気がひんやりと感じられました。
温暖化かヒ-トアイランド現象か、夏が暑く長くなっています。
それでも秋は忘れずにやってきてくれます。
なにに季節の変化を感ずるのか?
春は花。夏は日射し。そして秋は風ですね。

退職後十年、待ったり、待たせたりすることも少なくなりました。
生活のテンポものんびり。歩くのもゆっくり。

今日からの暑さは残暑と言います。
午前中に人参と大根の種を蒔いた時は暑くて、暑くて・・・
今年も厳しい残暑になりそうです。
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月やさしいりて芦の中

2014年08月06日 | Weblog
女性が恋する男性に、自分の名を明かさずに色紙を送りました。
一か月後に男が書いた自由律の句です。
傾く月が芦のなかに静かに入ってゆく景を詠っています。
男は女性のことを、どう思っているのでしょうか?
半年間、句を見つめてきた女性は自分の名を明かして会う決心をしたそうです。

女性は、俳人・橋本夢道の妻の静子。
夢道も、静子からの依頼では、と書いた句でした。
夢道の勤めてい奥村商店は自由恋愛禁止。
出来ちゃった結婚に至るにはまだまだ時間が必要でした。

              

橋本夢道はプロレタリア俳句運動を理由に奥村商店を解雇されました。
また、昭和15年には投獄されています。
昭和16年の真珠湾奇襲の報を知って詠んだ句。

   大戦起るこの日のために獄をたまわる

で、有名です。
静子は家族を養い、獄中の夫を支え続けました。
夢道は、愛妻家としても有名です。
47歳の時「妻は最愛なる人間である」と10句の連作を発表しています。
その中の一句。

   妻よおまえはなぜこんなに可愛いんだろうね

自由律を重んじた夢道がどこにも発表しなかった句。

   五月闇妻は牡丹の息を吐く

これも良いですね。   遅足(参考・橋本夢道物語)


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オオバナノエンレイソウ 鳥野

2014年08月05日 | Weblog
時間と旅費を工面しボロのマイカーをフェリーに積み込んで
出かけた、初めての北海道。
遠いあの日、厚岸湾に近い「愛冠(アイカップ)岬」で出会っ
たオオバナノエンレイソウは今年も咲いただろうか。
まるで、3芒の星が地に降り敷いたかのようかのような白い
花。見のかぎりの群落。やがて海霧(じり)が上り始めます。

今でこそ、観光地として整備され、そのロマンチックな名ゆ
えかパワースポットとして人気で訪れる人の多いこの岬。
当時は木造の展望台が形ばかり。行き会う人も車もなく、只々
樹林と波音と、白い花。

その後、北海道へ幾たび旅をしようと、季節はずれであろうと
オオバナノエンレイソウを探したくなるのです。

 ・ 淡き海霧エンレイソウを際立てて   鳥野 




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ひとすじに晩夏の海の道帰る     遅足

2014年08月04日 | Weblog
長崎を夜遅く出港。28日韓国の釜山に。
午前10時に入港。午後4時に出港。
入国手続きなどあって、上陸した時間は数時間。
それでもと、国際市場へ行ってみました。
朝鮮戦争が終わって、米軍からの流出品やヤミ物資を
避難民が売り始めたこと始まった国際市場。

今では1200の店が軒を連ね、
衣類、雑貨、電子製品など手に入らないものはないとか。
狭い通りは入り組んで迷子になりそう。
ところどころに屋台も。
平日にもかかわらず若者たちで賑わっています。
見て歩くだけでも十分楽しめます。

夕方、釜山を出港、翌日一日、海の上。
翌30日の朝、横浜で帰港。
台風に出合う事もない幸運な船旅でした。
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長崎は花火の音のなかにあり   遅足

2014年08月03日 | Weblog
7月27日(日)長崎港に接岸。
ペーロン競争の決勝戦の日でした。
6月の初めから各地で競技が行われ、7月の最終日曜日が大会。
この日も朝から予選。勝ち進んだ6チームが午後の決勝戦に臨みます。
午後2時過ぎ、6艘のペーロンが、太鼓、ドラの音も勇ましく一斉にスタート。
往復1.15キロを競漕します。
折り返し点で一艘のスピードが急に落ちました。
トラブルが発生したようです。
大きく遅れてゴール。観客から健闘をたたえる拍手が。

夜は5000発の花火。
お天気にも恵まれて、船の上から光と音の饗宴を堪能。
長崎の港は両側を山に囲まれた地形。
花火の音が谺して、音の窯の中に放り込まれたようでした。

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あかとんぼ赤きは耐える色ならむ   遅足

2014年08月02日 | Weblog
五島列島の福江は、大型船が着岸できる岸壁がありません。
海上タクシーに乗って船着き場へ。
五島といえば、隠れキリシタンの島。
早速、堂崎天主堂へ。
この島のキリシタンは、江戸時代に長崎からきた人たち。
痩せた土地を耕して信仰を守ってきました。
明治以降、禁教が解けてカトリックに復帰した人々を潜伏キリシタン。
そのまま古い信仰を守った人たちを隠れキリシタンと呼ぶそうです。
キリスト教徒は、人口の一割弱。ほとんどが潜伏キリシタン。
天主堂は明治になって潜伏キリシタンの人達が建てたもの。
教会が海岸沿いにあるのは、舟が交通の手段だったから。
写真の堂崎天主堂も眼の前は海です。

資料館にもなっている天主堂では、毎月一回、礼拝が行われているそうです。
一方、隠れキリシタンの人達は、もう数えるほどの人しかいないとか。
消えてしまう運命かもしれません。
秋を告げる赤とんぼが飛んでいました。



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