辛勝だろうと、ぶざまだろうと、勝てばいいのだ、勝てば。
サッカーJ2リーグ第11節、レノファ山口対アルビレックス新潟。
J2での新しいオレンジダービーである。
今日は、山口のホーム戦。
昨年はJ2で下位に低迷し、一時はあわやJ3に降格かというくらい振るわなかった山口。
それが、今季ここまでは3位の好成績。
対するに新潟は、4連敗で14位。
J2の優勝候補どころか、このままではJ2下位に定着しそうな低迷ぶりだ。
現在、J2には、オレンジをチームカラーとするチームが多い。
新潟、山口のほかにも、愛媛や大宮がそうだ。
ところが、今季の山口は好成績を収めている。
今季、山口は、ホームでの“オレンジダービー”(愛媛、大宮)に2連勝しているのだそうだ。
JリーグのHPで、今日の試合の見どころとして、山口が「この勢いでオレンジを“完食”できるかにも注目」と書いてあった。
「オレンジ完食」だとは、面白い言い方だなあ。
…と思いつつ、食われてなるものか。
山口には、昨季、新潟から小塚(現ヴァンフォーレ甲府)が期限付き移籍していた。
J3からJ2に山口を上げたのは、去年途中で成績不振で退任したが、2012年に新潟で臨時監督を務めたこともある上野監督だった。
そして、田中達也は、山口県出身である。
今季東京ヴェルディから新潟に移籍してきた高木善朗の弟高木大輔が所属しており、高木兄弟ダービー(?)ともなっている。
試合前からいろいろと縁のあるチームの対決となっていただったのだ。
試合が始まってみると、山口の積極性が目立つ場面もあったが、次第に新潟が優勢となった。
シュート数がわずか3本に過ぎなかった前節の反省を生かし(?)、積極的に縦パスやシュートにいく姿勢が目立った。
こういう姿勢を保てればいい、と思っていたら、前半15分過ぎ、チャンスのこぼれ球を拾ったMF磯村のミドルシュートが決まった。
前半は、その後も新潟にチャンスが数多くあったが、決め切れずにハーフタイムになった。
後半になると、山口が積極的になり互角になってきた。
特に山口MF小野瀬の動きがよく切れていて、新潟の選手たちが振られるようになってきた。
山口県出身の田中達也が交代出場し、入った途端のことだった。
新潟の選手たちは小野瀬のドリブルやフェイントについていけず、半ば強引なシュートを打たれると、ボールはポストに当たって転がり同点ゴールとなってしまった。
以降、山口の攻勢が続く。
新潟のサポーターにとって、冷や冷やの連続だった。
幸いにも、キックミスやGKムラーリャを中心とした必死の守りで勝ち越しは許さない新潟だった。
70分に矢野、72分に高木と交代出場した選手たちが、持ち味を発揮して攻めへの形がだいぶよくなった。
矢野はロングボールの標的として、高木はドリブルで前進して、田中もよいくさび役となったりして、攻撃によい動きができるようになってきていた。
それでも、時間は容赦なく過ぎ、アディショナルタイム4分の残り時間も1分を切ったときだった。
高木がペナルティエリアにボールを放り込み、最後のチャンスだと思ったそのとき、ボールに合わせようとしていた矢野が相手DFに倒された。
主審は、PKの判定を下した。
キッカーは、安田。
時間をかけてキック。
ボールは、相手GKをあざ笑うかのようにゴール左に吸い込まれた。
ここで、主審の長い笛。
試合終了だ。
安田の決勝ゴールは、90+6分という記録になっていた。
ギリギリの勝利。
かろうじてPKで勝ちを拾った勝利。
スマートではない勝利。
いろいろなことを言う人もいるだろう。
だけど、とりあえず勝てばいいのだ、勝てば。
どんな形であれ、勝ち点3が入らないことには、4連敗で失った順位や自信や誇りは戻っては来ないのだ。
今は、勝ちにこだわることだ。
今日は、勝ちに行くという選手たちの気持ちも見えた試合だった。
シュート数は20本を数えた。
まだまだ守勢に回ってあっさり失点するなどのもろさもあるが、勝つことが何よりの良薬。
取り戻せ、順位と自信と誇りを!
サッカーJ2リーグ第11節、レノファ山口対アルビレックス新潟。
J2での新しいオレンジダービーである。
今日は、山口のホーム戦。
昨年はJ2で下位に低迷し、一時はあわやJ3に降格かというくらい振るわなかった山口。
それが、今季ここまでは3位の好成績。
対するに新潟は、4連敗で14位。
J2の優勝候補どころか、このままではJ2下位に定着しそうな低迷ぶりだ。
現在、J2には、オレンジをチームカラーとするチームが多い。
新潟、山口のほかにも、愛媛や大宮がそうだ。
ところが、今季の山口は好成績を収めている。
今季、山口は、ホームでの“オレンジダービー”(愛媛、大宮)に2連勝しているのだそうだ。
JリーグのHPで、今日の試合の見どころとして、山口が「この勢いでオレンジを“完食”できるかにも注目」と書いてあった。
「オレンジ完食」だとは、面白い言い方だなあ。
…と思いつつ、食われてなるものか。
山口には、昨季、新潟から小塚(現ヴァンフォーレ甲府)が期限付き移籍していた。
J3からJ2に山口を上げたのは、去年途中で成績不振で退任したが、2012年に新潟で臨時監督を務めたこともある上野監督だった。
そして、田中達也は、山口県出身である。
今季東京ヴェルディから新潟に移籍してきた高木善朗の弟高木大輔が所属しており、高木兄弟ダービー(?)ともなっている。
試合前からいろいろと縁のあるチームの対決となっていただったのだ。
試合が始まってみると、山口の積極性が目立つ場面もあったが、次第に新潟が優勢となった。
シュート数がわずか3本に過ぎなかった前節の反省を生かし(?)、積極的に縦パスやシュートにいく姿勢が目立った。
こういう姿勢を保てればいい、と思っていたら、前半15分過ぎ、チャンスのこぼれ球を拾ったMF磯村のミドルシュートが決まった。
前半は、その後も新潟にチャンスが数多くあったが、決め切れずにハーフタイムになった。
後半になると、山口が積極的になり互角になってきた。
特に山口MF小野瀬の動きがよく切れていて、新潟の選手たちが振られるようになってきた。
山口県出身の田中達也が交代出場し、入った途端のことだった。
新潟の選手たちは小野瀬のドリブルやフェイントについていけず、半ば強引なシュートを打たれると、ボールはポストに当たって転がり同点ゴールとなってしまった。
以降、山口の攻勢が続く。
新潟のサポーターにとって、冷や冷やの連続だった。
幸いにも、キックミスやGKムラーリャを中心とした必死の守りで勝ち越しは許さない新潟だった。
70分に矢野、72分に高木と交代出場した選手たちが、持ち味を発揮して攻めへの形がだいぶよくなった。
矢野はロングボールの標的として、高木はドリブルで前進して、田中もよいくさび役となったりして、攻撃によい動きができるようになってきていた。
それでも、時間は容赦なく過ぎ、アディショナルタイム4分の残り時間も1分を切ったときだった。
高木がペナルティエリアにボールを放り込み、最後のチャンスだと思ったそのとき、ボールに合わせようとしていた矢野が相手DFに倒された。
主審は、PKの判定を下した。
キッカーは、安田。
時間をかけてキック。
ボールは、相手GKをあざ笑うかのようにゴール左に吸い込まれた。
ここで、主審の長い笛。
試合終了だ。
安田の決勝ゴールは、90+6分という記録になっていた。
ギリギリの勝利。
かろうじてPKで勝ちを拾った勝利。
スマートではない勝利。
いろいろなことを言う人もいるだろう。
だけど、とりあえず勝てばいいのだ、勝てば。
どんな形であれ、勝ち点3が入らないことには、4連敗で失った順位や自信や誇りは戻っては来ないのだ。
今は、勝ちにこだわることだ。
今日は、勝ちに行くという選手たちの気持ちも見えた試合だった。
シュート数は20本を数えた。
まだまだ守勢に回ってあっさり失点するなどのもろさもあるが、勝つことが何よりの良薬。
取り戻せ、順位と自信と誇りを!