先日、好調の甲府との試合延期はラッキーかも、と書いた。
そして、前の試合で甲府は、山形に1-2で逆転負けをくらった。
しめしめ、甲府の調子も落ちてきたかな、とほくそ笑んだ。
迎えて今日の試合、ホームに甲府を迎えての一戦。
前節は、首位福岡に快勝したから、今日こそは、ホームで勝ちが見られるかも、と期待して細かい雨の降る中をスタジアムまで応援に行った。
試合前には、甲府から来た「鶏もつカレー」を購入。
甲府を食ってしまえ、と縁起をかついだ。
食べ終わって15分後、試合が始まった。
試合開始早々、最初のチャンスをコーナーキックでつかんだ甲府が、こぼれ球をあっさり得点。
まだ2分になっていなかった。
新潟も何とか持ち直して、こう着状態に持ち込んだが、甲府と違って全然シュートにいけない。
すると、32分、34分、41分と立て続けに追加点を取られてしまった。
しかも、2点目・3点目は新潟県見附市出身で今季新潟から甲府に移籍した小塚の得点。
なんと、前半だけで0-4の大差。
今日は、観衆は8,614人ということだった。
この少なさは、かつて新潟市陸上競技場をホームグラウンドにしていた時の観客数だ。
ビッグスワンスタジアムを使うようになってから、おそらくリーグ戦最少の観客数だろう。
それでも、平日の夜に応援に行った人たちがそれだけいたのだ。
私の近くにいたサポーターの人たちは、ハーフタイムに「今日は、0-8で負けだな。」と自嘲気味に叫んでいた。
後半開始早々、新潟は、交代出場した田中達也の働きなどもあって、動きが活発化した。
そして、すぐに1点を入れて反撃に出た。
1-4。
まだまだ、これから、と思ったが、そこから先は、甲府が守りを固めた。
そして、甲府にさらに1点献上。
雨の中の試合だったが、後半は新潟サポんの泣きたい思いが伝わったように、後半になるにつれて雨脚は強くなった。
結局、1-5の惨敗。
甲府は、山形に負けてからしっかり立て直して、新潟を退けてみせた。
見ていると、甲府も新潟も、目指しているサッカーはよく似ていると思う。
しかし、甲府のサッカーには無駄がない。
どうしたら点が取れるか、チャンスの時はどうするのか、ボールを奪ってから最短距離で得点するにはどうするのか、などをわかっていて、それを徹底してやっている気がした。
新潟は、安全第一でサッカーをやっていて、いざ勝負に出る、という熱気が伝わってこない。
相手にとって怖さがない。
万全の態勢をとってから攻撃しようとするが、その間に相手は守りを整えてしまう。
だから、得点のにおいがしない。
チーム力として、甲府と新潟は差が開いたな、と思う。
吉田監督から上野監督へ。
いい人選だったと思う。
上野監督は、新潟でもコーチや臨時監督をしたことがある人だ。
山口をJ3からJ2へ引き上げた手腕は、だてではない。
パスに無駄がなく、とても攻撃的なよいサッカーをしていると思う。
なるほど、ルヴァンカップで予選突破し、J1の浦和も破って勝ち進むわけだ。
このサッカーだと、間違いなくJ1に復帰できると思った。
さて、新潟は?
まあ、今日の後半開始で1点返したような、迫力のある攻撃が90分間できれば、甲府に負けずよい試合を続けることができるだろう。
それにしても…。
ホームで、またも勝てず惨敗だった。
ますます観客が減るなあ…。